...私はこれ等の寺院の小さな写真数葉を持っているが、それ等はこまかい装飾や、こみ入った木ぼりや、青銅細工や、鍛黄銅(しんちゅう)細工や、鮮かな彩色や、その他記録され難い百千の細部の真の価値を殆ど現わしていない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...五彩の露は一入(ひとしお)である...
泉鏡花 「婦系図」
...ただ大臣の説に追従するのみで精彩なく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...樓門をひかへて、末社多く、ありとあらゆる屋宇、みな朱塗にして、緑陰の中に、燦然として、光彩を放てり...
大町桂月 「飛鳥山遠足」
...其光彩、日に亜ぐ、以て日に配して治む可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...セイがこの定義のうちで経済学に与えた自然科学的色彩は...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...色彩と第三の空間次元を取り去ったスクリーンの上の平面影像は...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...燦然(さんぜん)たる爛熟(らんじゅく)せる色彩の庭...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何等の階級的な色彩をも帯ばしめず...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...彩牋堂の由来は左の書簡中に自(おのずか)ら説明せられてある...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...本来の自分を醜く彩(いろど)っていたろうと思う...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...浮彫を持つ破風と彫刻帯の地色も彩色されてあった...
野上豊一郎 「パルテノン」
...水彩(すいさい)絵具や...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...彩雲(いろぐも)ただよっている水のおもてが...
正岡容 「小説 圓朝」
...その柔かい色彩と...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...個性に彩る器は全き器となることはできぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...色彩が淡く衰えているように感じられた...
横光利一 「比叡」
...逃げる三彩(みいろ)の賊魁(ぞっかい)を追ッかけたのが因(もと)だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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