...到底形容する語(ことば)がない...
芥川龍之介 「世之助の話」
...瀧の如くとは這時に形容する言葉だらう...
石川啄木 「赤痢」
...こういう絶景を形容するに用いる言葉であろう...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...今でも賑かであるそのあたりを形容するのに余り相応(ふさわ)しくないというのもあるかも知れないが...
田山花袋 「日本橋附近」
...また楽器の妙音を形容するために自然の物音がしばしば比較に用いられる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...事実を表面的に形容するために過ぎないので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それゆえ彼には対象を名命し形容するすべての言葉と...
中原中也 「青年青木三造」
...やけだから無理でも動いて見せると云わぬばかりの有様が――そんな有様がもしあるとすればちょうどこの女を形容する事が出来る...
夏目漱石 「草枕」
...ただ形容するだけなら紫(むらさき)でも黒でも蒼(あお)でも構わないんだが...
夏目漱石 「坑夫」
...まるで性質の違った心を形容する訳には参りません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...それは形容するのが惨憺(さんたん)なくらいに醜い女であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...この時の真名古の心情を充分に形容することは困難であろう...
久生十蘭 「魔都」
...このやうなとりとめもない言葉を持つて形容するより他...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...松葉の露を形容するが如き客観的形容を用ゐたりとて実際の感は起らぬ事論を俟(ま)たず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...世間で重役風を形容する恰幅であった...
「一本の花」
...こんな青年を形容する言葉ではあるまいか」そう思いながら私は提灯の火を吹き消した...
夢野久作 「怪青年モセイ」
...飄々などと形容するのは妙なようだけれど...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
...何とも形容する事の出來ない聲である...
若山牧水 「梅雨紀行」
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