...到底形容する語(ことば)がない...
芥川龍之介 「世之助の話」
...男性を形容するに...
泉鏡花 「婦系図」
...支那人が玉人(ぎょくじん)と形容するはこういう人だろうと思うほどに美くしく...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...国事に奔走する憂国の志士の心事も――無論少数の除外はあるが――後世の伝記家が痛烈なる文字を陳(つら)ねて形容する如き朝から晩まで真剣勝負のマジメなものではないであろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷」
...たとえば此の雪の降るさまを形容する場合...
太宰治 「千代女」
...「飛鳥の如し」と云う言葉は全く岡村君の早業を形容する為めに作られたものでしょう...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...今春の私の行動を形容する語句はない...
種田山頭火 「松山日記」
...今でも賑かであるそのあたりを形容するのに余り相応(ふさわ)しくないというのもあるかも知れないが...
田山花袋 「日本橋附近」
...同じあんたを形容するにしてもその言いしがじつに下卑てましてねえ! あなたはとにかく紳士に違いないし...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ただ形容するだけなら紫(むらさき)でも黒でも蒼(あお)でも構わないんだが...
夏目漱石 「坑夫」
...そんな言葉で形容するより外に途(みち)のないところへ...
夏目漱石 「こころ」
...道也の進退をかく形容するの適否は作者といえども受合わぬ...
夏目漱石 「野分」
...そのきびきびした顔つきを形容するには...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...まあ……」細君は津田を前に置いてお延の様子を形容する言葉を思案するらしかった...
夏目漱石 「明暗」
...叫び吠ゆる声は文字の得て形容する所にあらざりき...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...少しく大業に形容すると...
牧野信一 「日本橋」
...バリ/\と形容するよりは...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...世間で重役風を形容する恰幅であった...
「一本の花」
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