...袖が長くて帯がそれよりもちょっとばかり短い目の方が概して形がいいようです...
上村松園 「絵筆に描き残す亡びゆく美しさ」
...それにいやに形がいいし...
海野十三 「宇宙の迷子」
...さっきの士官人形がいるなと...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そこには去年の秋形がいびつだからといつて...
薄田泣菫 「独楽園」
...それは影法師の形がいくらか似ていると思ったからである...
寺田寅彦 「車」
...欄干から恐ろしい怪物の形がいくつもパリを見おろしている...
寺田寅彦 「先生への通信」
...雲の形がいろいろと変化するばかりでなく...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...雪の結晶の形がいろいろに異って来るのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...なるほどその顔形がいかにも件(くだん)の婦人によく似た青年で...
新渡戸稲造 「自警録」
...磨滅した塔が折から晴間を見せて來た青空に向つて突つ立つてる形がいかにも怪奇で...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...今とても気分がわるくなっている人形がいました...
原民喜 「気絶人形」
...その形がいかにもウーメンのあれに似ている...
牧野富太郎 「アケビ」
...この鉢は形がいたく歪んでゐる...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...共に形がいい...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...この窯で焼く蓋なしの土鍋は非常に形がいい...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...竿の頭の藁製の物の形がいかようのものであったかは...
柳田國男 「地名の研究」
...見て行くうちに屋根の形がいつの間にかまるでかわってしまう...
柳田国男 「母の手毬歌」
...この塔の変化の多い形がいかにも思ひ切つたやり方に見えた...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
便利!手書き漢字入力検索