...当惑するほど震えていました...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...母は当惑するばかりである...
太宰治 「花火」
...歯の悪いのに蛤(はまぐり)の吸物などは一番当惑する...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...当惑することもあったが...
徳田秋声 「縮図」
...僕が当惑するのがある...
豊島与志雄 「明日」
...全く以て申しわけがないことじゃ」備前屋の主人が額(ひたい)へ手を当て当惑するところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...当惑するには違いなかったでもあろうが...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...西洋は東洋の神話を手にとって当惑する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...其医師は遂に要領を得ずして処方に当惑することありと言う...
福沢諭吉 「女大学評論」
...こうなると当惑するのは...
二葉亭四迷 「平凡」
...(b)わたしはそういう生れつきに当惑するばかりではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...われわれ書物に縁の薄い者は、はたと当惑する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...当惑する場合が少なくないし...
山本周五郎 「さぶ」
...なにやらぶきようで自分で当惑するという風であった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...……そこでおれの立場として実に当惑するようなことが始まった...
山本周五郎 「陽気な客」
...あとの策に当惑するのだ」「何の取り越し苦労を...
吉川英治 「私本太平記」
...それで価格及び価値が測定される所の媒介物の価値におけるあり得べき変動を考えてあらゆる場合に当惑することなしに...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...斜路は現時点での塔の頂部まで素晴らしい状態に保存されており――露天に晒されていた事を考えると極めて注目に値する――これが大いに遮蔽物となって怪奇かつ当惑する程に宇宙的な壁面彫刻を保護してきたのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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