...当年のクリスマスにはスキー旅行に行った...
...当年は災害が多く、多くの方が被害に遭われた...
...当年の入試は難しいと評判だった...
...彼は当年の優勝者で、大会で注目を集めた...
...当年の流行語は「東京五輪」という言葉だった...
...しかし湖州の母校たる当年の早稲田専門学校――現在の早稲田大学は片上伸の如き...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...やがてチョコチョコと現われたは少くも口髯(くちひげ)ぐらい生(は)やしてる相当年配の紳士と思いの外なる極めて無邪気な紅顔(こうがん)の美少年で...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...当年の覇気(はき)豈(あ)に悉(ことごと)く消沈し去らんや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...娘は当年二十二歳の未婚女(みこんぢよ)である...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...当年、この猛将を主(あるじ)として城下に生を安んじていた者にとっては、最も誇るべき好主であって、悪(にく)むべき悪政の主としての記憶は微塵もないはず...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしてこの無慈悲な自然の力に虐げられている人間の姿もまた当年の名残りを止めている...
中谷宇吉郎 「小さい機縁」
...城趾と見れば城趾、うっかりして居ると、崖崩れの跡としか見えません、今は用水堀に使って居るのが、当年の濠の跡で、注意して見ると、成程(なるほど)畳み上げた石垣や、四角に区画した城塞の跡らしいものが僅に残って居ります...
野村胡堂 「古城の真昼」
...当年三十二歳の男盛りで非常な才物には相違ありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...倅は当年七歳、あとせめて十年」杉之助の述懐は筋立って少しの疑いも挟みようはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...初手から三千トン級の当年での世界的優秀船だった...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...当年三十四歳に相成候...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...当年取って十七歳に相成りまする絶世の美少女で御座います...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...北条時行(亡き高時の遺子(わすれがたみ))は、そのご、勅免となって、伊豆にいたので、顕家の南下に呼応(こおう)して、箱根に旗を上げ、また、新田義興(当年、まだ二歳の徳寿丸)は、新田党の郷土、上野(こうずけ)を出て、これも側面から顕家を助けていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...その正行は、当年十八...
吉川英治 「私本太平記」
...当年五十五、六か...
吉川英治 「私本太平記」
...当年の高野(こうや)行人派のひとりとなって...
吉川英治 「親鸞」
...当年の春山はむしろ求道(ぐどう)の壮年僧で...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...そして、ここは伊豆の山中、当年の頼朝は、はや三十歳の男ざかりである...
吉川英治 「源頼朝」
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