...当山におかせられましては何のお役にも立ちますまいが...
薄田泣菫 「茶話」
...当山に栖止するもの佛道を擁護し悪事を罰するの善天狗なり」ともあるから...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...当山は申すまでもなく西本願寺派(にしほんがんじは)丸円寺(まるまるじ)の分れにて...
永井荷風 「榎物語」
...当山の御厄介に相なり候に付いては...
永井荷風 「榎物語」
...「当山には、湯加僧正(ゆかそうじょう)という声明(しょうみょう)の上手がおられたげな」と一座の長老がいう...
中里介山 「大菩薩峠」
...御承知でしょう、この外を流れる川に、呂の川と、律の川とがあります、この律と呂の川を溯(さかのぼ)って行きますと、そこに音なしの滝というのがあるのです、百声万音は律呂に帰し、律呂は即ち音なしに帰するというのが声明の極意なのです、そうして日本に於ける声明の総本山は即ちこの寺なのです、大日本の魚山(ぎょさん)はこの大原のほかにありません」「ギョサンですか、ギョサンとは、どういう字を書きますか」「魚という字です、サカナという字です、魚の山と書きまして、天竺(てんじく)、即ち印度(インド)では霊鷲山(りょうじゅせん)の乾(いぬい)の方(かた)にあり、支那では天台山の乾の方、日本ではこの比叡山の乾、即ち当山、大原来迎院を即ち魚山というのです、慈覚大師直伝(じきでん)、智証大師相承(そうじょう)の日本の声明の総本山なのです」声明の博士が、季麿青年を相手に諄々(じゅんじゅん)として、こういうことを語り聞かせ、おたがいに夜の更くるを知らない時分に、不意に戸を叩く音がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
......
牧野富太郎 「植物一日一題」
...当山では住持のわしに言わずに人は留めぬ...
森鴎外 「山椒大夫」
...そのものは当山にいぬ...
森鴎外 「山椒大夫」
...当山を攻めおとした時の生捕(いけど)りもの...
吉川英治 「神州天馬侠」
...勝頼公(かつよりこう)のみ代(よ)から当山に寄進(きしん)されてあるものだ! どうしようとこなたのかってだ」「うぬ! さては武田(たけだ)の残党(ざんとう)とはきまった」「おどろいたかッ」と...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いまでもなお当山には天狗が棲んでおると...
吉川英治 「新書太閤記」
...当山の虚靖天師(きょせいてんし)に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...当山ノ僧人魯智深(ロチシン)ヲシテ菜園ヲ管理セシム...
吉川英治 「新・水滸伝」
...長恩和尚につぐ当山の副司だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...当山を捨てて吉水へ走った卑劣な背徳漢も数えあげたら限りがない」壇にある法師は...
吉川英治 「親鸞」
...当山にいて仲間僧(ちゅうげんそう)を勤めていたことのある朱王房(しゅおうぼう)といっていた者です...
吉川英治 「親鸞」
...当山の開祖伝教(でんぎょう)大師の遺骨を納めてあるという浄土院へゆく路と四明ヶ嶽へ行く路との分れ目の所に一軒の茶店のあるのが眼についた...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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