例文・使い方一覧でみる「当夜」の意味

...当夜新島氏の容貌風神当夜の光景は今なお眼の前に見える様である...
大隈重信「新島先生を憶う」

...これから私の前に開けてくるであろう結婚当夜のような楽しい世界を想像して顔を綻（ほころ）ばせていたことは...
橘外男「陰獣トリステサ」

...御名代殿下は当夜主賓として... 御名代殿下は当夜主賓としての読み方
橘外男「グリュックスブルグ王室異聞」

...当夜は宮薗千斎（みやぞのせんさい）は無論の事宇治紫仙都吾中（うじしせんみやこごちゅう）らも招飲致候間お互（たがい）に親類のおつきあひその御覚悟十分しかるべく候... 当夜は宮薗千斎は無論の事宇治紫仙都吾中らも招飲致候間お互に親類のおつきあひその御覚悟十分しかるべく候の読み方
永井荷風「雨瀟瀟」

...当夜の敵娼（あいかた）の言を頼り... 当夜の敵娼の言を頼りの読み方
西尾正「陳情書」

...それに当夜の聟――田原屋の伜田之助などがつづきました... それに当夜の聟――田原屋の伜田之助などがつづきましたの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...ほとんどその当夜に死んだのである... ほとんどその当夜に死んだのであるの読み方
トオマス・マン　Thomas Mann 実吉捷郎訳「幸福への意志」

...当夜の宿直員にも一応の取調は行われたけれども怪しむべき点なく...
夢野久作「少女地獄」

...当夜から御方の落ちた先も... 当夜から御方の落ちた先もの読み方
吉川英治「剣難女難」

...当夜の一回きりだった... 当夜の一回きりだったの読み方
吉川英治「私本太平記」

...その人は、当夜の変を、こう見聞のまま書いているのである... その人は、当夜の変を、こう見聞のまま書いているのであるの読み方
吉川英治「私本太平記」

...当夜もいろいろな話題が出たが... 当夜もいろいろな話題が出たがの読み方
吉川英治「随筆　新平家」

...当夜の会も愉快だった... 当夜の会も愉快だったの読み方
吉川英治「随筆　新平家」

...おぬしが会って、用向きを訊きおいてくれ」「では、先年、府中へ出向かれて、和睦にまで成りかけたものを、当夜の喧嘩で、またぶち壊してしまったあの一方の者ですな」「そうだよ...
吉川英治「平の将門」

...当夜横浜ニューグランド・ホテルにて記念品をいただく... 当夜横浜ニューグランド・ホテルにて記念品をいただくの読み方
吉川英治「年譜」

...ぼくが当夜の義兄ぐらいな年齢に達してからそう思われた事にすぎない...
吉川英治「忘れ残りの記」