...さつさと戯曲に書直すのも当を得た処置と云はれぬであらうか?勿論過去の不明もいかん...
芥川龍之介 「小説の戯曲化」
...かなり辛辣なしかも当を得た批評をしている...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...此の点に関するゴルテルの説明もまた大に其当を得たり...
高木敏雄 「比較神話学」
...宮内省へ献納する製作の主題としてはまことに当を得たものでありましょう...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...漫(みだり)に此の境域を明らめずして国民性全分の影を描けと要求するの果して当を得たりといふを得べきか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...吾人はこの比喩(ひゆ)のはたして当を得たるや否やを知らず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...時節柄司法権が干犯されないためには当を得たものであるが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...確かにこれは祓い潔めの儀式としては甚だ当を得た行動だと思うが...
戸坂潤 「社会時評」
...可なり当を得た事ではないだろうか...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...それはまさに当を得たことといわねばならぬ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...水上子の言う処悉く当を得たるや否やは余の深く問う処に非ず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...職業とこれを営む者とのあいだの釣合いが当を得たものと得ないものとがあることは...
新渡戸稲造 「自警録」
...その以前を考うればかくの如き分割法は当を得たものでない...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...全編を「半自伝的」の作と考えるのは当を得たものではない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...されどその字の択び方は当を得たりや否や疑問に属す...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...けだしその当を得たるものならん...
三木竹二 「いがみの権太」
...入内して二十幾年になる女御をさしおいて藤壺を后にあそばすことは当を得たことであるいはないかもしれない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...当を得たものとは思われない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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