...さつさと戯曲に書直すのも当を得た処置と云はれぬであらうか?勿論過去の不明もいかん...
芥川龍之介 「小説の戯曲化」
...かなり辛辣なしかも当を得た批評をしている...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...この不動様の三尊を彫り上げるということは彫刻の稽古としては誠に当を得たものであって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...果たして当を得たことだろうか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...漫(みだり)に此の境域を明らめずして国民性全分の影を描けと要求するの果して当を得たりといふを得べきか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...その当を得たりとし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...吾人はこの比喩(ひゆ)のはたして当を得たるや否やを知らず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それはまさに当を得たことといわねばならぬ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...水上子の言う処悉く当を得たるや否やは余の深く問う処に非ず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...知情意は当を得た分類かも知れぬが...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...この論がはたして当を得たるや否(いな)やは別とし...
新渡戸稲造 「自警録」
...その以前を考うればかくの如き分割法は当を得たものでない...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...はたして今のごとくにしてその当を得たるものか...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...全編を「半自伝的」の作と考えるのは当を得たものではない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...それがまた当を得た解釈ではなかったのだね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ですがこういう見方は果して当を得たものでありましょうか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...すこぶる当を得たる護身の機智でありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...当を得た態度とは云えない...
和辻哲郎 「鎖国」
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