...』こういうものを当てにしているわけにはゆかないのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...来月は例の保釈金電車事件の際のでも当てにしているがいい...
大杉栄 「獄中消息」
...こつちの財産を当てにして来るやうなのは厭ですからね...
徳田秋聲 「浪の音」
...自分の誠実さを褒めていただくことばかり当てにしておりました...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...グルーシェンカがその金包みを取りに来るのを当てにして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もはや当てにしていない金を返しに来る債務者にたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...うすうす心のうちでお銀様が心当てにして来たのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...里子の送つて来る仕送りを当てにして...
林芙美子 「瀑布」
...――すべては「燕たち」を目当てにしてのことなのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...此処のは内じゃ当てにして無え...
三好十郎 「おりき」
...配給を当てにしていればわれわれは死んでしまいます...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...この中から見つかってくるものと当てにしていてもよいようだが...
柳田国男 「海上の道」
...さし当たっては当てにしていた空想の飛行機は飛ばず...
柳田国男 「雪国の春」
...もうわたくしを当てにしてくれるなと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...福岡アタリの火葬場にもよくウロウロしおりましたそうで……真夜中でも何でも六神丸の看板を見当てにしてタタキ起しますと...
夢野久作 「近世快人伝」
...それでも彼女の名前を当てにして病院に尋ねて来る患者は...
夢野久作 「少女地獄」
...みんなが当てにしていたような顔つきはしない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...人が当てにしてるとでも思っているのかい...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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