...祈祷を胸当てにして苦行を楯にして...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...』こういうものを当てにしているわけにはゆかないのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...こんどこそ貰えるぞと当てにしていれば...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...今日大学の専門の学生でさえ講義ばかり当てにして自分から進んで研究しようという気風が乏しく知識が皮相的に流れやすいのは...
寺田寅彦 「研究的態度の養成」
...こつちの財産を当てにして来るやうなのは厭ですからね...
徳田秋聲 「浪の音」
...連中のイデオロギーが当然当てにして然るべきであった農民も...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...自分の誠実さを褒めていただくことばかり当てにしておりました...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...わたしそれを当てにしていますのよ……ばかげたことですわ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そんなことを当てにしていたのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その姉の助力を彼女は当てにしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...司令官のこの指示が私を目当てにしているというならば...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...彼はそこに一杯詰まった機知を見出せると当てにしていたが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ただ実物を当てにして事をなすべきようなれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...そうすれば万事よくなる」「それは当てにしてません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...われわれ劇作家は劇団を当てにして生活し仕事していくこともできないのです...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...地方官の中のよい趣味を持つ一人一人に殿舎をわり当てにして作らせていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...穀物果樹家畜を当てにしておらぬ点...
柳田国男 「山の人生」
...それでも彼女の名前を当てにして病院に尋ねて来る患者は...
夢野久作 「少女地獄」
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