...葉子としてはそれほどの警戒をするには当たらないと思ったけれども...
有島武郎 「或る女」
...足跡でもあるかと見たが下駄の跡も素足の跡も見当たらない...
伊藤左千夫 「奈々子」
...しかし失望するには当たらない...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...この種のものであまり大きい破片は少なくもこのへんでは見当たらない...
寺田寅彦 「小浅間」
...記紀を文学と言っては当たらないかもしれないが...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...逃げを張るにも当たらないことだから...
徳田秋声 「縮図」
...この移住者が国家的光栄を誹謗(ひぼう)するのは別に驚くにも当たらないこととなった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてよい言葉が見当たらないので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それも驚くに当たらないことを知った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なすに当たらないことです...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その射撃は当たらないということがなく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...陥穽(おとしあな)に首を突っ込むにゃ当たらないもんなあ」小倉は行く先を忘れた田舎者(いなかもの)のように当惑げにそこへ突っ立っていた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...大金持ちでこれといった成金の秘訣も見当たらないような人物には秘密があって...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ファランと老婆はどこにも見当たらないと俺は言ったぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...その原因についての考察は全く見当たらない...
武者金吉 「地震なまず」
...いくら座敷をたずねても見当たらない筈であった――風の悪戯(いたずら)? ――こんなところに運ばれていたのである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...敵の隊伍の横へ当たらないことだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大宇宙広しといえどもこの要素以上にドラマチックでありかつ容赦のない恐怖をもって浮かび上がってくるものが見当たらないからです...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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