...強弓(つよゆみ)の達者で...
泉鏡花 「薄紅梅」
...チュウデーデース的としてすぐに強弓圓く張り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...薩摩(さつま)の強弓(ごうきゅう)に新しく張った弦(ゆみづる)のごとくぴんと薄を押し分けて...
夏目漱石 「二百十日」
...五人張りの強弓で射られたやうに思つたことだらうが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...武芸並ぶ者なく、ことに、強弓衆に優れ、矢面に立つもの必ず額を射抜かれると申すこと...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...強弓(ごうきゅう)の名を得た島村弾正貴則(だんじょうたかのり)である...
森鴎外 「阿部一族」
...強弓(ごうきゅう)をよく引きました由で...
吉川英治 「剣の四君子」
...正面から強弓をならべ...
吉川英治 「三国志」
...「――すぐ取囲んで、何者ぞと、取糺(とりただ)しましたところ、頭目らしき真っ先の男がいうには――自分ことは、黄祖の手下で、甘寧(かんねい)字(あざな)を興覇(こうは)とよぶ者であるが、もと巴郡(はぐん)の臨江に育ち、若年から腕だてを好み、世間のあぶれ者を集めては、その餓鬼大将となって、喧嘩を誇り、伊達(だて)を競い、常に強弓、鉞(まさかり)を抱え、鎧を重ね、腰には大剣と鈴をつけて、江湖を横行すること多年、人々、鈴の音を聞けば……錦帆(きんぱん)の賊が来たぞ!錦帆来(きんぱんらい)! と逃げ走るのを面白がって、ついには同類八百余人をかぞうるに至り、いよいよ悪行を働いていたなれど、時勢の赴くを見、前非を悔いあらため一時、荊州に行って劉表(りゅうひょう)に仕えていたけれど、劉表の人となりも頼もしからず、同じ仕えるなら、呉へ参って、粉骨砕身、志を立てんものと、同類を語らい、荊州を脱して、江夏まで来たところが、江夏の黄祖が、どうしても通しません...
吉川英治 「三国志」
...手にたずさえている強弓に矢をつがえて示しながら...
吉川英治 「三国志」
...よく強弓をひき太刀を使い...
吉川英治 「三国志」
...千里の征馬に乗ってもなお鉄胎(てったい)の強弓をひき...
吉川英治 「三国志」
...人には引けない蟇目(ひきめ)(強弓)をよく引くほどな鍛(きた)えもある...
吉川英治 「私本太平記」
...大あわてで取りだしてきた節巻(ふしまき)の籐(とう)にくすね引(び)きの弦(つる)をかけた強弓(ごうきゅう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...左手にあたえられた強弓(ごうきゅう)を取って...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼の胸中は張りつめた強弓のように...
吉川英治 「新書太閤記」
...手なる強弓に大鏃(おおやじり)の矢をがッきとつがえた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...骨ぶしもまだ強弓(つよゆみ)を引くに耐える...
吉川英治 「親鸞」
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