...成分が異なった少量の物質が異なった作用をすると人体に強力に作用するだろう...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...どれほど強力に諸君の進路を指定してくれるものであるかを知るであらう...
太宰治 「諸君の位置」
...こうも強力に政治常識の首のすげかえを実行するだけのエネルギーを有てるのか...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...日本精神は明らかに日本に強力に残存しつつある封建的勢力を材料とするものであり...
戸坂潤 「辞典」
...多分之を強力に主張したのは軍部側だろうが...
戸坂潤 「社会時評」
...文学の持つプラス的なものが如何にして強力に確立されるかに懸っている...
豊島与志雄 「文学への実感について」
...然らざれば我等は断乎この爆弾並びに其の他凡ゆる優秀なる武器を使用し戦争を迅速且強力に終結せしめるであろう...
永井隆 「長崎の鐘」
...第二、県当局、父兄、新聞社など、強力に陳情し、説得するが、決して暴力には訴えない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...すぐエレンの所へ行けば白状するぜ」グラントがモートンの腕を強力にねじ上げて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...悪に対する誘惑は人性にとり抗し得ないほど強力になる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...今日もなお勇敢に強力に継続さるべきものであると思われる...
三木清 「科学批判の課題」
...帝国主義戦争によって生じるあらゆる矛盾のモメントを内国的にはプロレタリア解放のために有利に強力に転化せしめることであり...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...相剋した結果として運動全体をより高くより強力になすものとして...
三好十郎 「俳優への手紙」
...中で最もしばしばわたしの眼に強力に見えたもの...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らから絶えずもっとも強力に守護されつつあるものは...
横光利一 「上海」
...負け苦しむ幻影より喜び勝ちたい幻影の方が強力に梶を支配していた...
横光利一 「微笑」
...敵が強力になったと聞かれて」ひとりが問うと...
吉川英治 「三国志」
...それに対抗する保守的な文化活動はさらに一層強力に押し進められていた...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索