...君とお会いした時も、君のような人が――全然都会の臭味から免疫されて、過敏な神経や過量な人為的知見にわずらわされず、強健な意力と、強靱(きょうじん)な感情と、自然に哺(はぐく)まれた叡智(えいち)とをもって自然を端的に見る事のできる君のような土の子が――芸術の捧誓者(ほうせいしゃ)となってくれるのをどれほど望んだろう...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...肉の厚い葉の強健さとでも知られることだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...蟋蟀の太腿――強健なものは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...強健ではあるが鈍重で融通がきかず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不断の反動的な感情――強健な性質の人にあっては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...五十年配の強健な快男子で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この強健な土地のもっとも美(うる)わしい特質を汚す旅館の癩病(らいびょう)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何という強健な、だが、息苦しい……...
豊島与志雄 「春」
...なにかしら野性的な強健さが彼にはあったのだ...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...荷車を曳いて行く庄次は強健な皮膚(はだ)が暑い日に光りました...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...郷土的な強健な色彩が特色である...
野村胡堂 「楽聖物語」
...山路は馴れた強健な足取りですが...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...二十三歳の強健で正氣な男を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その状(ありさま)が最も強健勇壮です...
牧野富太郎 「植物記」
...」「当時御上(おかみ)に者(は)御一体御強健に被為在候而(あらせられそろて)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...われながら忘失力の強健なのにおどろく...
吉川英治 「折々の記」
...強健な胃ぶくろのように...
吉川英治 「新書太閤記」
...体さえ強健ならば素人でもすぐ役に立つ部門らしい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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