...所謂「保守」の士は先づ自己に感染して強健なる過去の本能を浸蝕せむとする「新」の前に恥ぢ且つ恐れよ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...もう尋常を卒業するのも間も無い昨今の年になつて余程強健になつた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...身体の強健なんかじゃない...
太宰治 「惜別」
...強健な老人振りに...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...他の民族と乖離(かいり)してるこの強健な民族のうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...乳母――強健なニヴェルネー人で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は見るも愉快なほどの無頓着(むとんじゃく)な強健な快活さをそなえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてその強健な美しい動物に感嘆した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何という強健な、だが、息苦しい……...
豊島与志雄 「春」
...彼等とても強健な身体(からだ)に青年の血を湛(たた)えているのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを強健にするためには解放しなければならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでも彼(かれ)の強健(きやうけん)な鍛練(たんれん)された腕(うで)は定(さだ)められた一人分(にんぶん)の仕事(しごと)を果(はた)すのは日(ひ)が稍(やゝ)傾(かたぶ)いてからでも強(あなが)ち難事(なんじ)ではないのであつた...
長塚節 「土」
...人間にも、学業は優秀、品行は方正、身体は強健、人附合いは満点、何一つ欠点のない男で、唯面白くはない、という人もある...
中谷宇吉郎 「面白味」
...山路は馴れた強健な足取りですが...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...民衆のもつ粗野で原始的なリズムは、牧歌や民謠の中に現はれた、あの拍節の明晰な、力の強い、筋肉の強健な、あの太くがつしりとしたリズムである...
萩原朔太郎 「青猫」
...それは何という根づよい強健なものでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もうその国の役にも立たなければその職業にも役立たず・強健な子どもを産むのにさえも役立たない・弱り朽ちた肉体の中に生命を持続させるように骨折るだろうとは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これ等の強健な偉大な育くみ手であり...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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