...衞生の道に從ふ肉體が強健であり...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...異教的良心の純粹なる發現に――ホメーヤやソフオクレスの人物が持つてゐる敵愾心(フアイントシヤフト)の強健と雄大と崇高とに牽付けられて來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...せめてここに百名の強健な兵士がおれば...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...国民の強健は生理衛生医学の力に頼らなければならぬ...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...蟋蟀の太腿――強健なものは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...7.私は何んの役にも立ない人形は必要としない、善良で強健な女、その手は常に洗ひ、掃き、拭き、そして整頓するところの女を必要とする...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...強健で、騒々しく、活発で、夫の愚痴をきいても少しも気の毒と思わなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かつて強健であった芸術の...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...強健なストゥヴァン夫人の肖像がかかっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼らは強健な独学者であって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...放逸強健な植物は養液と陶酔とに満たされて無垢(むく)なふたりのまわりに身を震わし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おのが身の強健に堪へざる如く汗かけり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...勞働者(らうどうしや)の多(おほ)く貪(むさぼ)らねばならぬ強健(きやうけん)なる胃(ゐ)は到底(たうてい)軟(やはらか)な物(もの)に堪(た)へ得(う)る處(ところ)ではない...
長塚節 「土」
...また雄松は幹の膚黒みて強健なれば男の勇敢豪壮を表わし...
牧野富太郎 「植物記」
...強健(きょうけん)な子供を欲(ほ)しいと思えば...
牧野富太郎 「植物知識」
...貴方特有の強健な趾(あしゆび)と...
夢野久作 「一足お先に」
...彼は強健な體躯と...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...強健な胃ぶくろのように...
吉川英治 「新書太閤記」
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