...彼は怪我のため、弱身だった...
...最近は弱身のゲームが増えている...
...ブランドの価値が下がり、弱身企業として扱われている...
...彼女は弱身のアプローチで彼を説得した...
...弱身な立場の人々を支援するためのプログラムが始まった...
...葉子はますます弱身(よわみ)になった自分を救い出す術(すべ)に困(こう)じ果てていた...
有島武郎 「或る女」
...養子という弱身があるので...
田中貢太郎 「黄燈」
...彼は私達の弱身につけ込んで私達をおどかして暮して行こうとしていたのだ...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...然し新参者(しんざんもの)の弱身で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...今にも弱身をみせそうになるので...
豊田三郎 「リラの手紙」
...後年私の全集が春陽堂から出た時「あめりか物語」と「ふらんす物語」とが初博文館の出版であつたにも係らず博文館から苦情を云はなかつたのは瀧口入道や金色夜叉などを無断でそれ/″\の全集に編入した弱身が在つた為だと云ふ話です...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...少しも弱身を見せてはならぬ文学である...
中野秀人 「第四階級の文学」
...ただ雨に濡れただけの事さ」となるべく弱身を見せまいとする...
夏目漱石 「琴のそら音」
...この人の唯一の弱身は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...髮の白い弱身で、それ位のことはあつた筈だ」「あの包の中は?」「黄八丈の財布と、手代を刺した匕首(あひくち)と、お琴を縛つた細引の結び目と、――それから毛の先を切つたかもじさ、それを頭巾の下に冠つて總髮(そうはつ)に見せたんだ」「何處からそんなものを」「一度使つた物を、あれほどの惡黨が持つて居る筈はない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人の弱身につけ込む強請(ゆすり)で何萬といふ金を拵へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すくなくとも八分の弱身はあったように見られる...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...日本の弱身に付込み日本人の不文(ふぶん)殺伐なるに乗じて無理難題を仕掛(しか)けて真実困(こまっ)て居たが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...女の弱身をそのまま男性に対する強みにする方法を飲み込むようになる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...みなその弱身を見すかされていた...
吉川英治 「私本太平記」
...おもむろに敵の弱身を破ってゆけば...
吉川英治 「新書太閤記」
...その弱身を恐喝しようとしたじゃないか』『あやまるよ...
吉川英治 「人間山水図巻」
...どうだい、今日は、おれが、貸元になるから、無宿者の真似をして、遊ぼうじゃねえか」飲むか、寝るか、女ばなしか、する事がないので、大びらに、博奕(ばくち)なども初めるが、自分の首の番をしてもらっている吉良殿は、弱身があるので、「左様な事は、相成らぬ」とも、いえなかった...
吉川英治 「無宿人国記」
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