...あの人は弱虫で、とても勇気がない...
...弱虫だから、そんな危ないことはできない...
...大人になっても、弱虫のままだった...
...彼女は弱虫ではなく、いつでも自分の言葉を貫く強さがある...
...弱虫をバカにする言葉は使わないように...
...四「状(ざま)を見ろ、弱虫め、誰だと思うえ、小烏の三之助だ...
泉鏡花 「海異記」
...五郎十郎の忍耐力など日本少年は決して弱虫ではない...
海野十三 「空襲警報」
...やがて山の中で日が暮れてしまうがなあ」「ずいぶん弱虫だなあ...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...人造人間をおそれたりするような弱虫とは...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...ほんとうに、力なしの、弱虫なの、じゃあ、あたしが、これから加勢してあげるわ)(いやいや、めっそうもない...
海野十三 「爆薬の花籠」
...「なんだい、弱虫だなあ...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...途中でそんな弱虫を言うとお父さん承知しないから...
田中英光 「箱根の山」
...弱虫と思われたくありませんが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...内の犬は弱虫で、軍鶏なぞ捕る器量はないが、と云いつゝ、確に此方の犬と認(みと)めたのかときいたら、かみさんは白い犬だった、聞けば粕谷(かすや)に悪(わり)イ犬が居るちゅう事だから、其(そ)れで来たと云うのだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...× × ×さう云ふ訳でありまして、弟は天才でありましたが、同時に弱虫、泣虫、怒虫、偏屈虫でありまして一寸手が当りませんでした...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...身体の小さい弱虫の私は...
中島敦 「虎狩」
...そんな弱虫じゃないんだ」芳衛さんが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...病気には極めて弱虫であつた...
平出修 「公判」
...僕は前にも増して弱虫で...
牧野信一 「肉桂樹」
...途中で、辻斬りらしいお侍に出会いますと、案内に立ってくれた、義(よし)さんとやらが、御当地のお人にも似合わない、弱虫で、横っ飛びに遁げておしまいでしたが、――では、ここまで、夢中で飛んでお帰りだったと見えますね」と、雪之丞は、そらさぬ微笑で答えながら、白い足袋裏(たびうら)を見せて、内輪の足取りで階段(はしご)を踏んで二階へ上る...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...弱虫で少々馬鹿な次郎作は泣き声を出して申しました...
宮原晃一郎 「漁師の冒険」
...私もかなりの弱虫ね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おまけに早くから母に別れた牛乳育ちの弱虫だったもんですから...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
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