...幸太郎は急に足の弱まりを見せていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...だんだん弱まりながらも続いているようだ...
梅崎春生 「幻化」
...通り過ぎる汽車の音の強まり弱まり消え去ることによって平面的なスクリーンはたちまち第三次元の空間を獲得して数平方メートルの舞台は数キロメートルの広さに拡張される...
寺田寅彦 「映画芸術」
...この文章がお前の目に触れていると言うことは、私の秘密は暴かれ家から連行されたか、もしくは、こちらの方がありそうだが、心臓が弱まり、口を緘したまま死ぬかしているに違いない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...それだけは決して弱まりはしないのだ...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...雨音は弱まり、風の息吹きが長くなった...
豊島与志雄 「自由人」
...弱まりきった身を抱(かか)えられて...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...おれがこれまで形成していたバランスが弱まりはじめるにつれて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ついに視力が弱まり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...それがまた次第に弱まりながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...それがまた次第に弱まりながら...
堀辰雄 「楡の家」
...謎だが」この頃になるとフェンウィックの抗議も弱まり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...僅(わず)かでも弱まりがあらわれたのを見た瞬間には――七思いがけぬとき...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...消えも弱まりもしなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...うすれもしないし弱まりもしない...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...弱まり崩れた心根もやはり同様に自分の中にも潜んでいたのだろうかと...
横光利一 「旅愁」
...その猛吼(もうく)も飛跳(ひちょう)も次第に弱まり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...国体の弱まりではありませぬか」「同感ですな...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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