...弱い音(ね)なぞを吐いてゐるべき場合ではない...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...』『一体何方(どつち)が先に弱い音を吹いたんだい...
石川啄木 「漂泊」
...』『一體何方(どつち)が先きに弱い音を吹いたんだい...
石川啄木 「漂泊」
...助け船――なんのって弱い音さ出すのもあって...
泉鏡花 「海異記」
...力の弱い音に夜更(よふけ)の米搗...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...必ず唸されると申しますが」と若党源八は弱い音を吐くのであった...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...兄貴いくなら行ってみろ」「弱い音(ね)を吹くじゃねえか」七兵衛は起き上る...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度という今度はいくらか身に沁(し)みたと見えて弱い音(ね)を吹き出したな」「どうにもこうにも身体が痛んでやりきれねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...死んでも弱い音(ね)は吹けないのが神尾としての身上(しんじょう)であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう歩けぬわい」山崎が弱い音(ね)を吹くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...弱い音(ね)を吹いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...峠は夜になるだらうが何も出ないだらうなと自分ながら弱い音を吐いた...
長塚節 「痍のあと」
...こんな弱い音(ね)を出すのは...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...私の足もとでも二つ三つの落葉を他の落葉の上にさらさらと弱い音を立てながら移している……...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...思わず弱い音を洩らした...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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