...弱竹(なよたけ)の弱々しい頼他的根性から来たのである...
大隈重信 「夫婦共稼ぎと女子の学問」
...おや? と思ったくらいに老(ふ)けた弱々しいお声で...
太宰治 「斜陽」
...弱々しい薄ッぺらな感じがなく...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...わしはいろんなことを言います」ブラウン神父は弱々しい声で言つたが...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...フョードル・パーヴロヴィッチは弱々しい神経的な声で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...西に傾いた弱々しい日脚の...
豊島与志雄 「反抗」
...彼らの生命は弱々しいものだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こんなに長わずらいをしているよりか」それは弱々しい冗談の調子を含みながら...
原民喜 「美しき死の岸に」
...弱々しい声のなかに一つの弾(はず)みが含まれている...
原民喜 「美しき死の岸に」
...弱々しい返事があった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...葵が弱々しい声で...
久生十蘭 「金狼」
...そうして言(い)い訣(わけ)のように弱々しい微笑をして見せながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...眼光も鈍く弱々しい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...突然また惨めで弱々しい敗残者に成り下がり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...下脣のしたにもつれた髭は弱々しい息とともにふるえた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「魚と蠅の祝日」
...弱々しい低い声でまた言いつづけた「この前の月あたりから私は一日いちにちと弱って来たようだ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...」安次はお霜を見ると弱々しい声で云った...
横光利一 「南北」
...弱々しい細声では...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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