...これが實際あの弱々しい...
芥川龍之介 「地獄變」
...弱々しい星影が七つ八つ...
石川啄木 「鳥影」
...なんとなく弱々しい暗さを持った大広間だった...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...いかに弱々しい、又は粗末らしい形をしたものでも此の根源のあるものはつぶれない...
高村光太郎 「触覚の世界」
...弱々しい声で万歳! と叫んだりした...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...その弱々しい優しさで助けられる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は弱々しい声で尋ねた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一人の弱々しい者を取囲んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...宇津木兵馬は、そのあわただしい光景を見て非常に驚きましたけれども、追いかけるお雪ちゃんよりも、追いかけられる当人が、あまりに痛々しい、弱々しい、見すぼらしい、おまけに盲目(めくら)としか見えない小坊主でしたから、それを遮(さえぎ)りとどめようとする気になれませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...さつきのままの弱々しい微笑で答へた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...越後屋の跡取りは默つて居てもお糸に廻つて來る」「成程ね」それはあの弱々しい美しいお糸が考へさうも無い惡魔(あくま)的な企(くはだ)てですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その時彼女は弱々しい目で初めてこちらを見上げて...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...生(う)まずの女すなわち石婦(うまずめ)かあるいは何時も弱々しい子供しか生み得ぬ婦人かが粧いを凝し嫣然(えんぜん)と笑って媚を呈しているようなものである...
牧野富太郎 「植物記」
...弱々しい低い声でまた言いつづけた「この前の月あたりから私は一日いちにちと弱って来たようだ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...恥かしそうな弱々しい声で)僕は何もしやあしません...
三好十郎 「冒した者」
...夫人は時々返辞もするがまだずいぶん様子が弱々しい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...同じような不健康さが一年余りも続いた今では目に立って弱々しい姿になったことで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...弱々しい皮膚を陽なたに曝(さら)していたが...
吉川英治 「新書太閤記」
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