...弱々しい星影が七つ八つ...
石川啄木 「鳥影」
...腹の隅の方で小さな弱々しい声で鳴る声だ...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...彼らは弱々しい力ない者だから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そして弱々しい微笑を浮べた...
豊島与志雄 「楠の話」
...彼女は弱々しい笑みを浮べて...
豊島与志雄 「古井戸」
...下半身に受ける電灯の光りが弱々しいせいか...
豊島与志雄 「理想の女」
...弱々しい返事があった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...」と弱々しい声で言つた...
北條民雄 「道化芝居」
...彼は相変らず弱々しい体躯を凭椅子に埋めて新聞を読んでいたが...
松本泰 「日蔭の街」
...いくぶん弱々しい声に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...到底全心を打ちこめない弱々しい殆ど退屈な会話の傍ら...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...もともと弱々しい性質のこの人はなすことも知らないふうになっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「お母さん……」又その弱々しい腹のそこから出たような声音が...
室生犀星 「音楽時計」
...ときには階下へおりると弱々しい声で...
室生犀星 「音楽時計」
...下等で弱々しい精神と絶えず交際することによってどれほど損害をこうむるかは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どこか弱々しい一面を有(も)ちます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...姿が弱々しい赤んぼの様でも...
柳田國男 「日本の伝説」
...それは弱々しいとり残された者の感じで不意に彼の心に迫って来た...
横光利一 「南北」
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