...正面クリスチャン五世の騎馬像(ヘステン)に病人のような弱々しい陽脚(ひあし)がそそいで...
谷譲次 「踊る地平線」
...弱々しい人だと思った...
田山花袋 「田舎教師」
...弱々しい声で万歳! と叫んだりした...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...甲高い弱々しいうめき声を吐き出している...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...」別所の神経質な弱々しい人柄と並べると...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...彼女自身もごくきれいな繊細な弱々しい小猫にすぎなくて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...また弱々しい女郎花(おみなえし)を虐げて横になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...見たところは弱々しい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんなに長わずらいをしているよりか」それは弱々しい冗談の調子を含みながら...
原民喜 「美しき死の岸に」
...「お前達」ゴリオが弱々しい声で言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...葵が弱々しい声で...
久生十蘭 「金狼」
...私たちは弱々しい病人の生命をつなぐのにも殆んど足りない程の物を食べてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それは今も弱々しいはかない筆の跡で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もともと弱々しい性質のこの人はなすことも知らないふうになっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...公爵の方が弱々しいと思ふらしく見えた...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...彼は弱々しい嘆息(たんそく)をあげて...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...弱々しい仔馬(こうま)が...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...弱々しい夕日の光が...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索