...弱々しい声を出しました...
芥川龍之介 「アグニの神」
...物を頼むときのやうな弱々しい表情が見え出しました...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...正面クリスチャン五世の騎馬像(ヘステン)に病人のような弱々しい陽脚(ひあし)がそそいで...
谷譲次 「踊る地平線」
...小さな弱々しいおばさんであったが...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...背の低い弱々しい...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼らは弱々しい力ない者だから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...巳之助は弱々しい微笑を浮べました...
豊島与志雄 「古木」
...鋭くはあるが妙に弱々しい日の光りで...
豊島与志雄 「反抗」
...今の不安な不定な弱々しい自分を救う事ができはしまいかと...
夏目漱石 「門」
...侍のくせに弱々しいところがありますがね」「主人の造酒助はどうだ」「初めてしみじみ話してみましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どこかこの人は弱々しいから...
原民喜 「四月五日」
...結核患者の弱々しい咳や...
堀辰雄 「顏」
...一つの弱々しい遊戯としか感ぜられぬではないか...
松永延造 「職工と微笑」
...彼女らしくない弱々しい字で府下世田ヶ谷と書いてある...
宮本百合子 「木蔭の椽」
...弱々しい位に柔和な動作と表情で私に椅子をすすめながら...
三好十郎 「肌の匂い」
...ほっそりとした弱々しい姿で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女はストーン氏の偉大な体格に圧倒されて、いくらか小さくなっているようであったが、硝子(ガラス)窓の外からは聞えぬくらい微かな、弱々しい声で、「……どうぞ……」と珈琲をすすめた...
夢野久作 「暗黒公使」
...そうして少女の呼吸に共鳴するような弱々しい喘(あえ)ぎを...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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