...弱々しい声を出しました...
芥川龍之介 「アグニの神」
...弱々しい星影が七つ八つ...
石川啄木 「鳥影」
...初代は見かけの弱々しい割には...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...その老市民たちが弱々しい手をふる...
谷譲次 「踊る地平線」
...風にふくらんで将(まさ)に裂けようとしてる帆布のような弱々しい張りきった皮膚が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...世間のことは何も知らずまた神のことをも知らないその弱々しい優しい子供は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...年老いた弱々しい木こりの...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...越後屋の跡取りは默つて居てもお糸に廻つて來る」「成程ね」それはあの弱々しい美しいお糸が考へさうも無い惡魔(あくま)的な企(くはだ)てですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この娘は見掛けの弱々しい可愛らしさに似ず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どこかに弱々しい病的なものを感じさせる女です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その顔のなかには何か緊張と弱々しいものが混つてゐた...
原民喜 「二つの死」
...それは、そのために、Kが支店長に非常な愛情を覚えた瞬間、この弱々しい、病身の、喘息(ぜんそく)持ちの、きわめて責任ある仕事をいっぱい負わされた人物から、Kの幸福と未来についてのある憂慮が、はっきりと現われてきた瞬間、そういった瞬間のひとつであった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...彼は弱々しい心にもいくらか愛情があつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...平生からなよなよとした人がいっそう弱々しいふうになって寝ているのであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女に平生よりも弱々しいふうの見えるのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...同じような不健康さが一年余りも続いた今では目に立って弱々しい姿になったことで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...弱々しい咳払いを一つして話を続けた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...弱々しい反抗であるのをどうしようもないのです...
吉川英治 「江戸三国志」
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