...弱々しい少年が、ちょっと鞭をふりあげただけでもびくびくすれば、大目に見すごしてやった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...私はそれをいゝ事だとは勿論思はないけれども傲慢な彼等の前に弱々しい涙のみを見せてゐないで強い態度を見せ得る人もあつて悪くはないと思ふ...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...そこにはあの弱々しいお嬢さんの影さえもなく...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...物を頼むときのやうな弱々しい表情が見え出しました...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...房一が何か云ふたびにうなづいて見せるその弱々しい...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...彼の気に入らなかったのは彼女の蒼白さ、むかしはなかった表情、弱々しい微笑、それから声だったが、しばらくすると今度はもうその衣裳も、彼女のかけている肱掛椅子(ひじかけいす)も気にくわなくなり、すんでのことで彼女をもらうところだった過去の記憶にも何やら気にくわぬものが出来てきた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...弱々しい力のない声をして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...青白い弱々しい顔立ちで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内からサツと障子を開けたのは、二十五六の總髮の武家――といふよりは、無腰の浪人姿で、青黒い四角な顏、深い眼、弱々しい身體、智的ではあるが親(した)しめないところのある人柄です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...侍のくせに弱々しいところがありますがね」「主人の造酒助はどうだ」「初めてしみじみ話してみましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは一切の弱々しいもの...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...いかに大根(おおね)がなくて弱々しいのかと笑っていたけれども...
林芙美子 「新版 放浪記」
...街でみかける弱々しい男とはかつぷくが違つてゐて...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...君はどうするの?須永 どうすると言いますと?私 その――これからさ?須永 これからと言いますと? 別に僕あ――(虚脱したように弱々しい眼で...
三好十郎 「冒した者」
...それでもあれが聞きません時は私が責任を負います」などと大臣は最初の意気込みに似ない弱々しい申し出をしたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姿が弱々しい赤んぼの様でも...
柳田國男 「日本の伝説」
...弱々しい咳払いをして云った...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...からだつき小さく弱々しいが...
吉川英治 「私本太平記」
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