...ゆるやかな弧を描いている...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...ゴム毬(まり)の弧線のような肩は骨ばった輪郭を...
有島武郎 「或る女」
...太陽はそのときでもやはり同じ弧状の軌道を天上に描きはするが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...――弧状オーロラは高度百二十キロないし百八十キロの空間に発生する...
海野十三 「宇宙の迷子」
...原綴りや英語名を括弧で追記しています)...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...図外れに大きな弧線を描いて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「ただしひとりの青年を除いて」という一句が詩のルフランのように括弧でくくられて書かれていた...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...私は心描する――倫敦(ロンドン)から巴里(パリー)へ弧のように架けられた七色の虹の橋を...
谷譲次 「踊る地平線」
...そしてその下部の弧に赤い頬鬚を光線のように発射させた一人のおだやかな...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...括弧内の条件は点と平面との双関性(Dualitt)となる...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...橋弧の気味悪い大きさ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...地球(ちきう)が糸(いと)で釣(つ)るした毬(まり)の如(ごと)くに大(おほ)きな弧線(こせん)を描(ゑが)いて空間(くうかん)に搖(うご)いた...
夏目漱石 「門」
...遮(さえぎ)るもののない空は大きな弧を描いて目の前に垂(た)れさがっていた...
原民喜 「秋日記」
...ちょっと向うを見たら何か黒いものが波(なみ)から抜(ぬ)け出て小さな弧(こ)を描(えが)いてまた波へはいったのでどうしたのかと思ってみていたらまたすぐ近くにも出た...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...老いた若者は亢奮してデスク・ラムプの狭い光の弧の下で肩を揺り動した...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...一応括弧内にそれを示すことにしたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...半弧を描いた父の苦心のトンネルが...
横光利一 「旅愁」
...弧を描いては浮き流れて消えていった...
横光利一 「旅愁」
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