...岩は長い弧線を描いて...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...この弱線は日本弧島の地質構造線及び之に平行なる弱線たる霧島火山脈と直角以上の角度を以て相交叉するものにして...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...鷹揚(おうよう)に宙に弧(こ)を描いて...
泉鏡花 「雨ばけ」
...末尾に括弧をして歌謠番號を記し...
武田祐吉 「古事記」
...弧はその夜門の外で典肆(しちみせ)を張っていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...弧はひどく心にはじて...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...之に劣らず括弧づきの所謂「科学的批評」も実在している...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...余が懸弧の日なれど特に記すべきこともなし...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...燕角(えんかく)の弧(ゆみ)に朔蓬(さくほう)の(やがら)をつがえてこれを射れば...
中島敦 「名人伝」
...丸い屏風(びょうぶ)のごとく弧形に折れて遥(はる)かに去る...
夏目漱石 「虞美人草」
...親分」お篠の手がまた大きく夕空に弧(こ)を描くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜空に弧(こ)を描(ゑが)いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜空に弧(こ)を描いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水門のほうへゆるく弧をひろげた池の隈(くま)の...
久生十蘭 「西林図」
...弾丸は大きな弧を描きながら四町ほども飛び...
久生十蘭 「ひどい煙」
...曲線の弧長を求めることなどの研究があり...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...弧を二分した場合...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...瑠璃(るり)の空に弧を描いた久摩(くま)の峯や...
吉川英治 「剣難女難」
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