...岩は長い弧線を描いて...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...それには一一〇ボルトの電圧で二アンペアと三〇アンペアと二通りの電流を通じた弧光の中でこれら金属を気化させた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その極限を求めることによって遂に円弧の公式をつくることができたのでした...
石原純 「關孝和」
...熱望いたしております」 彼は兄のアントニイと自分とを――括弧つきの修正を添えて――区別してもらいたいとさえ願っている...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その弧の周囲は青々と剃(そ)ってあるのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...括弧内の条件は点と平面との双関性(Dualitt)となる...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...これだけ美しい弧線を描いている沙浜もほかには見出せない...
中里介山 「大菩薩峠」
...燕角の弧(ゆみ)に朔蓬の(やがら)をつがへて之を射れば...
中島敦 「名人傳」
...鉄の弧光を使った経験のある人は誰でも承知のことであるが...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...その下に括弧(かっこ)して後日の訳者を待つなどと附記していた...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...ただそのうしろを弧(こ)を描きながらたえずいったりきたりして...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...堅い金属が空中にキラリ円弧を描くや...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...宙に能ふかぎりに大きな弧を描いた...
牧野信一 「酒盗人」
...夫々反対側の弧を渡つて...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...なだらかな弧を描いている波打ち際...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...今これを括弧内に収めた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...建物の外観に相応(ふさわ)しい弧型(こけい)マホガニーの事務机(デスク)...
夢野久作 「二重心臓」
...あおい弧線(こせん)をえがいて巽(たつみ)から源次郎岳(げんじろうだけ)の肩(かた)へながれた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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