...女は隙を見出してすかさず弥次ることを忘れなかった...
海野十三 「深夜の市長」
...役者を弥次る様な声で怒鳴った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...バイキン共は、十七匹、枕をならべて、出馬いたしましたが、ことごとく、一匹残らず、轡(くつわ)をならべて、討死(うちじに)させなければ、この若松に、いつまで経っても、市民の平和と幸福とは実現しないのであります」「ヒヤヒヤ」「仙人のいうとおり」掛け声、拍手、笑声が走るかと思うと、「バイキンはお前じゃあ」と、弥次る者もある...
火野葦平 「花と龍」
...なにが気に入らぬか客の内からしきりに弥次る...
山本笑月 「明治世相百話」
...人々はもう腹を抱えて、「うまいわ、夜這いの法印」「法印は、夜這いも、仕馴れており申せば」やんやと、弥次る...
吉川英治 「私本太平記」
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