...そこで、まだ呑込めないらしい丸山勇仙のために、仏頂寺弥助は、沢井道場、音無の剣術ぶりの物語をし、今その主人公は、行方不明になって、その道のものの問題とされていることを話して聞かせると、丸山勇仙が、「ははあ、そういうわけで、そういう人物であったのか……なるほど」と幾度もうなずきましたが、つづいて、「それで、机竜之助という男はいったい、いい男なのか、わるい男なのか」「何だ、それは――」「つまり、机竜之助は美男子であったか、それとも、醜男(ぶおとこ)であったか、それを聞いているのだ」「妙なことを聞くじゃないか」「そこが問題だ」「誰がそんなことを問題にしている」「いや、それが、なかなかの大問題になったことがあるのだ」「どうして、それをお前が……第一、机竜之助なるものの存在を、ただいま、拙者の口から初めて聞いたお前が、あの男の容貌の美醜を論ずることでさえが奇妙なのに、それが問題になっていたというのはどこで……いつのことだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで、仏頂寺ほどの豪傑も、まず手が出ないで、何が何だと、煙(けむ)にまかれたような有様でいると、「おトボけなすっちゃいけねえ、人の大切(だいじ)の玉を、さんざんおもちゃにしておいてからに……」と並べた膝ッ小僧を、一斉に前へ進めるものですから、仏頂寺弥助が、「誰が、玉をおもちゃにしたというのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...たしか拙者といえども見たことの覚えのないとはいえない代物(しろもの)だ」と仏頂寺弥助が合わせます...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人は仏頂寺弥助でございます」「なるほど」村田がうなずきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...仏生寺弥助殿なら承っております」と村田がいう...
中里介山 「大菩薩峠」
...仏頂寺弥助の声のように思われてならないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...」弥助さんは泣き顔をして...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...これから出掛けようとしていたところで」「殺された者の名を聞いたか」「いいえ」「弥助(やすけ)という遊び人だ」「ヘエ――」「元は髪結だったそうだな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「眼を突く前に、投げ銭で額を割られたのなら、黒血が溜るとか流れるとかしなきゃアなりません」「なるほど」「ところが、弥助の額は、黒血も溜らず、腫(は)れもせず、それに、皮が破れているのに、血が出ていないのは、どうしたわけでしょう」「フーム」「これは、眼を突かれて打(ぶ)っ倒れるはずみに、ここにあった煙草盆で打ったのでございますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...弥助殺しの下手人にされたんだもの...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親父へそう言ってくれ」「親方はまだ寝ていますぜ」「そんな事に遠慮をする奴があるものか」勝蔵が主人の弥助を起して来ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気が付いて「弥助...
三木竹二 「いがみの権太」
...弥助はたちまち気絶してしまった...
山本周五郎 「風流太平記」
...弥助は恐怖のあまり立竦(すく)んだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...そのうちに、なかの一人が、「おい、そりゃあそうと、またこの間の晩、上野原の弥助が、女影(おなかげ)の辺で、いやなものを見たっていうぜ」そこへ来た酒の盃をやり取りしながら、「おれも明日は、金を持って、青梅(おうめ)へ帰らなくっちゃならねえが、その話を聞いて、いやな気持がしてしまった...
吉川英治 「江戸三国志」
...妻の縁家の木下弥助(きのしたやすけ)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...九鬼弥助の腰をすくってザアーッと生洲の水へ投げつけた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...九鬼弥助は、自分たちの手廻しがいたずらでなかったことを得意に思った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??
- サッカー選手の小林悠さん: 現役を引退することを表明した元日本代表FW 🏃♂️
- 俳優の小林薫さん: 主演のドラマ『深夜食堂』の新シリーズ、マスター役として作品を長年牽引 🍶
- 野球選手の佐々木朗希さん: 復帰登板でリリーフ好投し、ブルペンの救世主に期待 ⚾
