...おとよの母の従弟(いとこ)であって薊(あざみ)という人だ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...ひさしぶりにであった兄弟のように...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...生命(いのち)の綱とも杖(つえ)とも柱とも頼んでいた弟に死なれてからは本当の母ひとり娘ひとりのたよりない境涯(きょうがい)であった...
近松秋江 「黒髪」
...あやって兄弟中で一人だけ大学までやった...
壺井栄 「大根の葉」
...弟たちは、もうここらの色に昵(なじ)んで、目の色まで鈍いように思えた...
徳田秋声 「足迹」
...真個(しんこ)に佐久間の弟子たるに愧(は)じざるなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その上に又その弟子達が段々世を經るに從つて...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...義弟の伯次の部屋で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...例えばこの頃かくのは或る若い女とその弟が働きに上京して来て暮しているその今日の暮しぶりをかく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まさに日本にとっての兄弟である朝鮮は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...切腹した里右衛門の弟で...
柳田国男 「故郷七十年」
...従弟の方も二十四...
山本笑月 「明治世相百話」
...私はお前達兄弟の腕に惚れ込み過ぎた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...割合いに無教育な親を持つ子弟であった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...兄弟三人は揃って...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
...弟の新九郎でござります」「待て...
吉川英治 「剣難女難」
...おなじ兄弟でいながら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その弟にも紹介はされたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??