...弛める弦の音にも似て...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...いかなれば汝の勇は弛めるや?我はかばかり勇なるも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...私は警戒の氣持を弛める譯にはいかなかつた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...一旦僕が襟首に掛けた手を弛めるなんてことはありやしない...
久生十蘭 「魔都」
...たとえ数時間といえども注意を弛めることを許さないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...帯を弛めるとまた二...
村井弦斎 「食道楽」
...弟が左の手を弛めるとそこから又息が漏ります...
森林太郎 「高瀬舟」
...首を緊めすぎた襟を弛める風に頭を廻して矢代に一寸笑った...
横光利一 「旅愁」
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