...英(すぐ)れたる風(のり)を敷きて國を弘めたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...店のペン先を売り弘めようとするには...
薄田泣菫 「名文句」
...後にまた註釈全部を出版して世に弘めた...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...聖フランシスコ・ザビエルが日本に初めて耶蘇教を弘めたのでありますが...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...服部さんの後一手に引受けて百版まで売り弘めた野村さんの手を「みみずのたはこと」が今更離れると云うは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そいつを弘めるにきまってるさ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...基督教を日本へ弘めるために来てこの人は哲学にもなかなか達していたので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...」「辰巳家(たつみや)からこの間お弘めした児...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...橘屋(たちばなや)という呉服屋の番頭は長年母の実家の御出入であった関係から母の嫁入(よめいり)した先の家まで商いを弘めたのである...
永井荷風 「寐顔」
...これまで京都堺町にて売弘め候牡丹餅(ぼたもち)も少し流行に後(おく)れ強慾に過ぎ候...
中里介山 「大菩薩峠」
...近來は專ら牛乳の用法を世に弘めんとして種々にこれを製し...
福澤諭吉 「肉食之説」
...凡日本國中の府藩縣にて牧を開き牛乳の製法を弘めんとする者あらば...
福澤諭吉 「肉食之説」
...二百年後マホメット世に出て回教を弘め大成功する由を予言したとは...
南方熊楠 「十二支考」
...」これは基督教を日本に弘めようと云ふ意ではない...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...み教を弘めつゝ旅寐し...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...われら身をきよめ御身を敬いまつることを人に弘め...
横光利一 「旅愁」
...ただ甲州武士の方程式陣法を弘めてきたのではない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...日本はキリスト教を弘めるに最も適した地である...
和辻哲郎 「鎖国」
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