...向うから洋服に草履(ぞうり)ばきでやってくる末弘春吉の姿が映った...
高見順 「如何なる星の下に」
...すなはち伝教大師このかたの天台宗と弘法大師を御祖師とする真言宗と...
太宰治 「右大臣実朝」
...今弘少年が這入って来た戸口から水が室内へ流れ込んで来た...
谷崎潤一郎 「細雪」
...世間に正しい知識が弘まらなかったのは...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...見上げたところの四囲の絶壁――曾(かつ)て白馬の頂で夢に見た弘法大師が...
中里介山 「大菩薩峠」
...弘文の力は、天武とくらべたならば、劣つていた...
蜷川新 「天皇」
...弘法大師一代記とかいうものは別であるが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...神戸の弘養館だった...
古川緑波 「神戸」
...それから古い仮名のついた弘法大師の朱色の表紙をした伝記などを貰った...
室生犀星 「幼年時代」
...弘前行(ゆき)の事が極(き)まると...
森鴎外 「渋江抽斎」
...弘化元年に六十八歳で歿したから...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...諺に大師は弘法に奪われたとか云うようなわけで...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...弘 万事あの調子ですね...
森本薫 「みごとな女」
...コガシという語は最も弘(ひろ)く行われ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...人の笑いというものの範囲は弘(ひろ)いけれども...
柳田国男 「木綿以前の事」
...通船の五十五号にいる火夫弘保君が女をこしらえた...
山本周五郎 「青べか日記」
...弘法大師御夢想(ごむそう)ぐすりの鼻神湯(びしんとう)ッていう鼻のくすり...
吉川英治 「江戸三国志」
...この間の変遷よりはむしろ弘法滅後百年間の変遷の方がはるかに著しい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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