...俺が殆んど全力を盡して自分の心を引締めてゐるからである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...秋袷(あきあわせ)身を引締めて稽古事(けいこごと)九月十四日 笹鳴会...
高浜虚子 「五百五十句」
...「此間何も敷かずに晝寢をして腹を冷やしたのが因らしい」といかにも殘念さうに言つて文太郎は彼の股をくゞらせて居たフランネルを力を入れてぐつと引締めた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...それが全体を引締めておる...
高浜虚子 「俳句への道」
...ぎゅっと口を引締めて眥(まなじり)を決し...
太宰治 「鉄面皮」
...きっと引締められた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...その顔をすぐに引締めた...
豊島与志雄 「月かげ」
...長い顔を引締めて少し屹(きっ)となります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長い顏を引締めて少し屹となります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長(なんが)い顔を引締めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自堕落な顔を引締めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少しは頬桁(ほゝげた)の紐を引締めろよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...実感で心を引締めなかったから...
二葉亭四迷 「平凡」
...若い婦人に手綱を引締める手伝いをしてやった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...きまりどころで引締め...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...庭は四方の均整を引締めるために...
室生犀星 「庭をつくる人」
...五本掛の処は麻紐で引締めておりますので...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...一層モノスゴク場内を引締めた...
夢野久作 「二重心臓」
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