...排悶の為めに精神を引立てる書を選んで読むものが多い...
市島春城 「読書八境」
...しかし門下生の一人として出来るだけこれを引立てようとする考は以前と少しも変るところはなかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...恁(こ)うなれば見えも外聞もありゃしない」お島はそう言って倦(う)み憊(くたび)れた男を引立てた...
徳田秋声 「あらくれ」
...何でも耳引立てて真から聞き惚(と)れる...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...しかしまた気を引立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...強(し)いて気を引立てようとするが...
中里介山 「大菩薩峠」
...短い袴が引立て役をつとめているばかりではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...お勢がガラッ八に引立てられて行く後ろ姿を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し訊き度いことがある」「へエ」間もなく八五郎に引立てられて來たのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...異樣に引立てられるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎に引立てられます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...萬七清吉に引立てられて行く雪駄直しの巳之松が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ズルズルと引立てて...
野村胡堂 「礫心中」
...つれの赭熊の娘は驚いて引立てようとする暇もなく...
久生十蘭 「魔都」
...二人を引立てて門をくぐり...
三好十郎 「斬られの仙太」
...漸(ようや)くに之を引立て...
柳田国男 「山の人生」
...初花の母親が重き病床より引立てられしもの也...
夢野久作 「白くれない」
...日頃のよしみにお引立てくださるよう...
吉川英治 「三国志」
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