...箪笥(たんす)の引出しを一生懸命に尋(たず)ねていらっしゃるし...
有島武郎 「僕の帽子のお話」
...おもちゃをきちんと引出しの中へ入れました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...ヤルマールの教科書のはいっている机の引出しの中で...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「眠りの精」
...こたびは鋸を下に置きて、筵(むしろ)の中に残りたる雪の塊を、其まゝ引出して、両手に載せつ...
泉鏡花 「紫陽花」
...自分は先頭(せんとう)に大きい赤白斑(あかしろぶち)の牝牛(めうし)を引出した...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...棺を引出しているのは...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...机の引出しなんかへ容(い)れっ放(ぱな)しにして置くので...
太宰治 「小さいアルバム」
...バラリバラリとその金銀を引出してはバラ撒(ま)き...
中里介山 「大菩薩峠」
...いろいろ鎌をかけて引出したところでは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いろいろの話を引出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...引出した手には、山吹色の小判が二三十枚、そのいづれも、檢印の無い品ばかりではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長持を引出して蓋を拂ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな事でよかろう」それ以上は平次にも引出しようはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれ彼の懸け硯の引出しにも...
樋口一葉 「大つごもり」
...貞之助はもう一度勉の机の引出しから三十円の借金証文をとり出して来た...
「小祝の一家」
...この手紙を引出しの中にしまい込んで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...滋野君は半月前(はんげつぜん)に買つた新しい自動車を会社の入口(いりくち)に引出して頻(しきり)に掃除して居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...彼がそれから引出しているものの正反対である...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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