...「さあこの辺(へん)から引っ返すかな...
芥川龍之介 「海のほとり」
...安重根 (急き込む)ポグラニチナヤへ引っ返すか...
林不忘 「安重根」
...幸子達は何処迄行ったら引っ返すのか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...引っ返すこの男と...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...そのためにわざ/\引っ返すこともないと決め...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...引っ返すと、しょぼしょぼの眼をいっそう細めながら、今僕が云ったことわかってくれたのだろう、と念を押すので、彦太郎は、へえ、よくわかりましたとも、と強く頷くと、今僕の云ったこと、君の胸の中だけにしまっておいてくれたまえ、あんまり発表してくれん方がよい、と臆病そうにつけ加えた...
火野葦平 「糞尿譚」
...約二十分やってすぐ引っ返すといふきはどい芸当をやる(40)...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ドライヴのつもりで一路引っ返す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...座へ引っ返すと、川口松太郎来り、戦地の話をきく、二二六の残党が、活躍してる話など面白し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...銀座へ廻り、エスキーモで食事し、ビュティー飲み、砧へ引っ返す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...……まさか引っ返す訳にも行くめえしさ」「ウーム...
夢野久作 「支那米の袋」
...驚いて引っ返すと...
吉川英治 「三国志」
...あとは居城へ引っ返す」と...
吉川英治 「私本太平記」
...小幡周防(おばたすおう)の隊、春日(かすが)河内守の隊なども、今福隊に倣(なら)って、「帰れ帰れ」と、引っ返す...
吉川英治 「新書太閤記」
...同時に自分もここから引っ返すことに肚(はら)をきめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...手をむなしく引っ返すべき...
吉川英治 「新書太閤記」
...後へ引っ返すような生(なま)やさしい食いつめ者でないことは分り過ぎている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...またもう一度仕事机のほうへ引っ返すこともできないのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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