...「さあこの辺(へん)から引っ返すかな...
芥川龍之介 「海のほとり」
...危いと見れば途中から引っ返すと云って来たのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...引っ返すと、しょぼしょぼの眼をいっそう細めながら、今僕が云ったことわかってくれたのだろう、と念を押すので、彦太郎は、へえ、よくわかりましたとも、と強く頷くと、今僕の云ったこと、君の胸の中だけにしまっておいてくれたまえ、あんまり発表してくれん方がよい、と臆病そうにつけ加えた...
火野葦平 「糞尿譚」
...約二十分やってすぐ引っ返すといふきはどい芸当をやる(40)...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私たちはその途中から引っ返すことにした...
堀辰雄 「美しい村」
...拙者は元の道へ引っ返すこととしよう...
吉川英治 「銀河まつり」
...「引っ返す道はありません...
吉川英治 「三国志」
...「何を」張飛は、引っ返すや否、その百余騎を枯葉のごとく蹴ちらして、逃げる曹豹を、真二つに斬りさげてしまった...
吉川英治 「三国志」
...橋上に引っ返すほかなかった...
吉川英治 「三国志」
...驚いて引っ返すと...
吉川英治 「三国志」
...ここまで送って来た公卿および六波羅の弓箭(きゅうせん)千五百人は引っ返す...
吉川英治 「私本太平記」
...あとは居城へ引っ返す」と...
吉川英治 「私本太平記」
...同時に自分もここから引っ返すことに肚(はら)をきめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...……おのれ、覚えておれ」成政は、果てなく、地だんだを踏んで、前後の大軍を見まわし、進むべきか、引っ返すべきか、ほとんど、立ち往生の様子だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...手をむなしく引っ返すべき...
吉川英治 「新書太閤記」
...高松市へ引っ返す...
吉川英治 「随筆 新平家」
...引っ返す気にはなれない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...後へ引っ返すような生(なま)やさしい食いつめ者でないことは分り過ぎている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??