...安重根 (急き込む)ポグラニチナヤへ引っ返すか...
林不忘 「安重根」
...意地にも後へ引っ返すことが出来ないようなハメになるんで...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...長老が今朝ほど客を迎えた次の間へ引っ返すと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...途中から引っ返す口実にもならない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そのためにわざ/\引っ返すこともないと決め...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...私は家に引っ返すと...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...閾を跨いだばかりで直ぐ引っ返すなんて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私たちはその途中から引っ返すことにした...
堀辰雄 「美しい村」
...橋上に引っ返すほかなかった...
吉川英治 「三国志」
...「これより古市(ふるち)へ引っ返すには...
吉川英治 「私本太平記」
...ただ引っ返すのも業腹至極(ごうはらしごく)...
吉川英治 「私本太平記」
...小幡周防(おばたすおう)の隊、春日(かすが)河内守の隊なども、今福隊に倣(なら)って、「帰れ帰れ」と、引っ返す...
吉川英治 「新書太閤記」
...引っ返す心はない……...
吉川英治 「新書太閤記」
...返せ」「おういっ、道をもどれ」「返せや、後の者っ」なお、駈け来る者と、引っ返す者とで、渦(うず)をえがく混騒(こんそう)が生じた...
吉川英治 「新書太閤記」
...……おのれ、覚えておれ」成政は、果てなく、地だんだを踏んで、前後の大軍を見まわし、進むべきか、引っ返すべきか、ほとんど、立ち往生の様子だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...引っ返す気にはなれない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...後へ引っ返すような生(なま)やさしい食いつめ者でないことは分り過ぎている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...またもう一度仕事机のほうへ引っ返すこともできないのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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