...吾々三人はボロ洋服に茣蓙(ござ)を引っ掛けて小西別館へと入り込んだ...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...急いでロープを捲取機(ローラー)の何処かへ引っ掛けて...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...うっかりキューを彼の服に引っ掛けたりなどした時...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...鬼どもがわしを鉤(かぎ)に引っ掛けて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...大急ぎでそれを引っ掛け...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...親分も引っ掛けられた口でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幽霊の腰の鐶(かん)に引っ掛けて結ぶはずだったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...途中で一パイ引っ掛けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この家の庭から竹桿(たけざお)の先かなんかに引っ掛けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いまや通行人が鼻も引っ掛けない老境に達してしまったのだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...[43] サンクルーの網 セーヌ川で水死した人が流されてくるのを引っ掛けるために...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その鼻の孔を角の先へ引っ掛けて相手の平駄張(へたば)るまで円戯場(アレエヌ)のなかを引き廻すんでがす...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...囲い場の柵に乾(ほ)してあった牧夫の赤い腹巻をひょいと角に引っ掛けて行って...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...おそらく奴は前に何度も引っ掛けられて...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...流れていくホンダワラの黄色い塊を手鉤(ギャフ)で引っ掛けた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...こいつを引っ掛けることもなく...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...眼をぎょろりと光らせたまま板の間へ上って行って籠の中から着たきり雀の浴衣を振って引っ掛けると...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...紺がすりの羽織紐を首のうしろへ引っ掛けている今村...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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