...頬冠(ほおかむ)りに唐桟(とうざん)の半纏(はんてん)を引っ掛け...
谷崎潤一郎 「秘密」
...鬼どもがわしを鉤(かぎ)に引っ掛けて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...大急ぎでそれを引っ掛け...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...酷寒の折りに毛織の短衣を背中に引っ掛けることだけだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...椅子(いす)に引っ掛けてある羽織だけを抱えて出て行った...
夏目漱石 「それから」
...格子に引っ掛けたままにしておいたのは可怪(おか)しい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それだからこの節の新造(しんぞ)ッ子(こ)は洟(はな)も引っ掛けねえ」「ところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寝巻の上へ袷(あわせ)を引っ掛けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薄っぺらな毛布とヴォーケ夫人の古着に綿を詰め込んだ足掛けだけを引っ掛けていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その鼻の孔を角の先へ引っ掛けて相手の平駄張(へたば)るまで円戯場(アレエヌ)のなかを引き廻すんでがす...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...いきなり引っ掛けようとすると...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...『うまく引っ掛けて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...おそらく奴は前に何度も引っ掛けられて...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...流れていくホンダワラの黄色い塊を手鉤(ギャフ)で引っ掛けた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...こいつを引っ掛けることもなく...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...僕は喜んで下駄を引っ掛けて出た...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...物干竿(ものほしざお)の尖(さき)へおむつを引っ掛けて持ったようである...
森鴎外 「雁」
...紺がすりの羽織紐を首のうしろへ引っ掛けている今村...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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