...ちっともその方に引っかかりはないのでしたね...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...この切実な併し最も引っかかりの多い中間層の諸問題は...
戸坂潤 「技術の哲学」
...ただ外套が引っかかりになった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...この木に引っかかりました...
豊島与志雄 「古木」
...他の枝へ引っかかりました...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...然し吾々はそのワナに引っかかりつつ今強引にそのワナを振り切って進みつつある...
中里介山 「生前身後の事」
...足をとどめようとするなんらの引っかかりもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...『疾風』と引っかかりがあるものかないものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「いよいよこの強盗(おしこみ)は桔梗屋のお藤と引っかかりのある者に決った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「盗まれた御朱印が偽物」と平次の智恵で彦太郎が披露した詭計(きけい)に引っかかり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そいつを手ぐってみたらなにかの引っかかりがつくかも知れん...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...弾丸が引っかかりぎみで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...お前が飛んだ延命院に引っかかりゃしないかって心配してるだけだよ...
三好十郎 「好日」
...……そいで最初からの引っかかりで...
三好十郎 「樹氷」
...関東軍の大どこと引っかかりをつけてくれるような軍人をつかまえようというんで目下血まなことになっているんだから...
三好十郎 「樹氷」
...容易ならぬ荒療治に引っかかりそうな予感と...
夢野久作 「白菊」
...若林の両博士が引っかかり合ってこの絵巻物の魔力を中心にして或る怪事業を成し遂(と)げようと試みているために...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...引っかかりの仕事をすべて他の者に受けつがせて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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