...ちっともその方に引っかかりはないのでしたね...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...その端が危うくサドルに引っかかりそうになった...
寺田寅彦 「柿の種」
...この切実な併し最も引っかかりの多い中間層の諸問題は...
戸坂潤 「技術の哲学」
...他の枝へ引っかかりました...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...愛宕山にそんなのがあるかえ」「おやじの口の中にあるのは入歯ですよ」「それが一万二千となんか引っかかりがあるというのか」「それがね」八五郎もそれ以上には知慧がまわりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...引っかかり打(ぶ)っつかった雲は...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...昭和五年の官有林盗伐事件に引っかかり...
久生十蘭 「魔都」
...蝶が網に引っかかりはしないので...
火野葦平 「花と龍」
...そのような落とし穴には引っかかりはしませぬ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...この三条のどれかに引っかかりますから...
三好十郎 「恐怖の季節」
...あっちの根っ子に引っかかり...
夢野久作 「白髪小僧」
...しかし三郎さんの章魚は長い足が欅(けやき)の枝に引っかかりました...
夢野久作 「章魚の足」
...「そんなヘマな相手には引っかかりませんよ」とか何とか威張る新しい令嬢があるかも知れぬが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...やがて若林博士は例によって持病の咳に引っかかりまして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...若林の両博士が引っかかり合ってこの絵巻物の魔力を中心にして或る怪事業を成し遂(と)げようと試みているために...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あっちへ行っては石に引っかかり...
夢野久作 「虫の生命」
...砕けた骨のように立っているその尖端に雲が引っかかり...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...やはり男性の引っかかり易い冒険への一例であったといってさしつかえない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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