...ちっともその方に引っかかりはないのでしたね...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...この人たちにしても老市長の話を私から聞かされたこともなかったからそこに何の引っかかりも因縁もないのであったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...誰でも一ぺんは引っかかりますねん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...足をとどめようとするなんらの引っかかりもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...『疾風』と引っかかりがあるものかないものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「盗まれた御朱印が偽物」と平次の智恵で彦太郎が披露した詭計(きけい)に引っかかり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...引っかかり打(ぶ)っつかった雲は...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...そいつを手ぐってみたらなにかの引っかかりがつくかも知れん...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...蝶が網に引っかかりはしないので...
火野葦平 「花と龍」
...そのような落とし穴には引っかかりはしませぬ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...この鋭い鉤刺には何物も敵し難く煩わしくよく引っかかりけっして脱することが出来ない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...この三条のどれかに引っかかりますから...
三好十郎 「恐怖の季節」
...お前が飛んだ延命院に引っかかりゃしないかって心配してるだけだよ...
三好十郎 「好日」
...……そいで最初からの引っかかりで...
三好十郎 「樹氷」
...あっちの根っ子に引っかかり...
夢野久作 「白髪小僧」
...しかし三郎さんの章魚は長い足が欅(けやき)の枝に引っかかりました...
夢野久作 「章魚の足」
...砕けた骨のように立っているその尖端に雲が引っかかり...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...引っかかりの仕事をすべて他の者に受けつがせて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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