...次手(ついで)に本文の一節を引けば...
芥川龍之介 「本の事」
...おとよは気が引けるわけもないけれども...
伊藤左千夫 「春の潮」
...然し、今、三人をいいお客と見て、門まで送つて來たおかみや女中が、じろ/\自分の顏を見たのに、渠は氣が引けた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これを引けば千根万根(せんこんばんこん)錯綜(さくそう)して至るにも似たる長き連鎖の中に在るものであるから...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...何となく気が引けて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...又墨子に引ける尚書には呂刑...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...そうしてお銀様を避けなければならない心の引け目というものが少しもないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...引け目を感じないことを与八は直覚する...
中里介山 「大菩薩峠」
...好奇心ではお互に引けを取らない会員達は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...それにお足の惡い引け目もあるためか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...氣が引けて這入れないのださうである...
萩原朔太郎 「追憶」
...手よ、引け...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...あんたはコプリに雇われているから少し腰が引けてやすが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...あの縄張から手を引けとか...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...権兵衛の一人がいま「鳴子を引け」と叫んだことを思いだした...
山本周五郎 「風流太平記」
...引け跡の空地へできたのが小劇場の藍染座...
山本笑月 「明治世相百話」
...「濠橋(ほりばし)を引け...
吉川英治 「三国志」
...「引けない弓矢を捨てて二十年め...
吉川英治 「源頼朝」
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