...氣が引けながらも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...廊下に出ている糸を引けば...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...上方訛(かみがたなまり)を聞かれることが気が引けるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...糸の様な蔓は引けば直ぐ切れて根を残し...
徳冨蘆花 「草とり」
...流石の警視庁も気が引けたと見えて...
戸坂潤 「社会時評」
...『たとい手前の手に負えなくっても、引け、死んでも引け!』痩せ馬が身をもがくと、やるせない動物の泣いているような『すなおな眼』の上を、百姓はぴしぴしと打ち始める...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...どこへ出しても引けは取らない山ですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...燃ゆるが如き糸引けば...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...手を引けっ」平次は助太刀を止めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いまどきいくら田舍だつて相當氣が引けるわ...
牧野信一 「痴日」
...上に引ける『万葉集目安補正』では売子木は山ヂサとは花色が違っていると書いて山ヂサは売子木ではないとしているのは正しいのである...
牧野富太郎 「植物記」
...あの縄張から手を引けとか...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...后(きさき)の望みを持ってよい女の子にこの引け目をつけておくことが堪えられないように思われて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ところが午後引けて帰って見ると...
森鴎外 「鶏」
...つい気が引けてタワシだの目笊のような小物を余分に買いこんでしまうのであった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...つーちゃこもちゃかずらの葉ねんねがもったらちょと引けすなわち東北は遠いだけに...
柳田国男 「こども風土記」
...鈴を引け」「はい」彼女は...
吉川英治 「私本太平記」
...人には引けない蟇目(ひきめ)(強弓)をよく引くほどな鍛(きた)えもある...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??