...さっきの応接室へ引き返した...
芥川龍之介 「路上」
...夜、湯田まで出かけて入浴する、十二日ぶりの入浴である、すぐ引き返した、そして心ゆたかに独酌のよさを味つた...
種田山頭火 「其中日記」
...大急ぎで引き返して来た...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...それからロシアに引き返して...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...途中から腹痛で引き返したというので介添(かいぞえ)がその代りを勤めた...
夏目漱石 「行人」
...我々はついに三島(みしま)まで引き返しました...
夏目漱石 「行人」
...そうして二人でまた元の路(みち)を浜辺へ引き返した...
夏目漱石 「こころ」
...新橋からまた引き返して...
夏目漱石 「三四郎」
...怖ろしい花の様な血の泡(あは)に濡(ぬ)れた舌(した)を積み込んで元(もと)の路へ引き返した...
夏目漱石 「それから」
...すぐ揚場(あげば)の方へ引き返した...
夏目漱石 「それから」
...二股山で拾って引き返しただけで...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...用があれば呼ぶ」二人はすごすご引き返し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...馬を飛ばして引き返して来たのだ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...そして出来るだけ強く照子の幻に軽蔑の念を浴せて渚に降つてピシヤピシヤと水を蹴りながら着物の場所まで引き返しました...
牧野信一 「晩春の健康」
...ビラの前から離れるとまた引き返して...
室生犀星 「神のない子」
...間違ったぞ」定雄は道を訊(き)き正そうにも通行人がいないのでまた後へ引き返した...
横光利一 「比叡」
...自分たちの乗り捨てたボートの方へ引き返した...
横光利一 「旅愁」
...高瀬まで引き返して...
和辻哲郎 「鎖国」
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