...」一銭蒸汽僕等はそこから引き返して川蒸汽の客になるために横網の浮き桟橋へおりて行った...
芥川龍之介 「本所両国」
...米国から葉子と一緒に日本に引き返した岡の心のほうがどれだけ素直(すなお)で誠しやかだかしれやしない...
有島武郎 「或る女」
...そこで黙つて引き返して並んで歩いた...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「尼」
...「冒涜!」と言つた……それから急に決心したらしく改めてキビキビしたようすで戸口へ引き返した...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...もうお目にかかりません」*武男は直ちに横須賀なる軍艦に引き返しぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...私はそっと家の中へ引き返した...
外村繁 「澪標」
...引き返して、妻の所へ来て、泥棒は逃げた、安心しろ、何も窃(と)られやしない、と云った...
夏目漱石 「永日小品」
...玄関から座敷に引き返した小夜子は惘然(もうぜん)として...
夏目漱石 「虞美人草」
...引き返して砂利(じゃり)の敷いてある所を少し来ると...
夏目漱石 「三四郎」
...二股山で拾って引き返しただけで...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...其処から引き返した...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...それに堪えられなくつて引き返してしまふ意久地なさと...
牧野信一 「痩身記」
...切符を買つて再びプラツトホームへ引き返して行つた...
牧野信一 「風媒結婚」
...或る日は扉の前まで行つて引き返し或る日にはもうちよつとで...
室生犀星 「巷の子」
...電燈の並んだ防波堤を三方海原(うなばら)の行き止まりまで来てビックリして引き返した……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...矢代はまた引き返して来た...
横光利一 「旅愁」
...つまらぬ者を追っても無用と引き返してしまった...
吉川英治 「三国志」
...京都に引き返して...
和辻哲郎 「鎖国」
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