...」僕は僕自身を引き立てるためにも常談(じょうだん)を言わずにはいられなかった...
芥川龍之介 「冬」
...私は氣を引き立てるやうにさう言つたが...
鈴木三重吉 「金魚」
...柳麗玉 (気を引き立てるように噴飯(ふきだ)す)ぷっ...
林不忘 「安重根」
...地方(じかた)で舞を引き立てるように...
谷崎潤一郎 「細雪」
...軍治を引き立てるやうにして足早に歩き出したが...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...それを引き立てるように頭を上げた...
壺井栄 「大根の葉」
...ちょうどそこへ山本氏の著書が現われて自分の手をとって引き立てるのであった...
寺田寅彦 「自画像」
...空気は人の心を引き立てるような具合で...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...面白いものを引き立てるための道具として写します...
夏目漱石 「創作家の態度」
...これは善人を引き立てるためなんだから...
夏目漱石 「創作家の態度」
...妹のピアノを引き立てるために...
野村胡堂 「楽聖物語」
...それを引き立てるやうな風采と態度を持つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ろう引きの黒布が天才的な彫刻家や建築家を引き立てるばかりだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...は!(沈みこんで行きそうな自分の気を引き立てるように...
三好十郎 「樹氷」
...やっと気を引き立てるようにしてお居間へ行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...月光も笛の音を引き立てるようにさしていたから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これは皆権十郎を引き立てるためであった...
森鴎外 「細木香以」
...みんなの気を引き立てるような弾んだ調子で...
矢田津世子 「凍雲」
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