...あぐんでいる身体(からだ)を自分で引き立て...
岩野泡鳴 「耽溺」
...義雄のかな臭くなつた神經の末の末までの感じを引き立てた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...再び自分といふものを引き立てることが出來た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そして階下へ追ひ下し、町を引き立てて、その區の警察署へ連れて行つた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...スグ夫人と税関吏を引き立てて伯爵邸を急襲すべく一同はここで列車を降りることにした...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...急にしいんと墓場のように静まり返った沈黙の中で警護の者はキリストに手をかけて引き立てて行く...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼は強いて引き立てて...
豊島与志雄 「野ざらし」
...長州並に浪人等を引き立てた人も...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...妹のピアノを引き立てるために...
野村胡堂 「楽聖物語」
...サア帰れ」娘を引き立てるように...
野村胡堂 「悪人の娘」
...もしここから引き立てられでもしたら...
久生十蘭 「魔都」
...そうして私は気を引き立てるようにしてあの方と世間並みの挨拶などを交(か)わしているうちに...
堀辰雄 「楡の家」
...未熟ではあるがどうか引き立ててくれと師匠はくどくど頼んだのち...
正岡容 「小説 圓朝」
...源氏が蔵人(くろうど)に推薦して引き立てた男であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...挿頭(かざ)す若公達(きんだち)に引き立てられて見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しいて心を引き立てて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...引き立てて歸しました...
森鴎外 「最後の一句」
...彼もA社の人に引き立てられ廊下の方へ出て行くところだった...
横光利一 「旅愁」
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