...代官の屋敷へ引き立てて行った...
芥川龍之介 「おぎん」
...引き立ててくれた平民社の先輩達には今も心から感謝せずには居れません...
石川三四郎 「浪」
...義雄のかな臭くなつた神經の末の末までの感じを引き立てた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...精々お嬢さんを引き立ててお上げになって下さい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...わたしが引き立て役勤めてる形で...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...生徒の生涯(しょうがい)を貫ぬいてその魂を導き引き立てるような貴いありがたい影響はどこにもなくなるだろう...
寺田寅彦 「蓄音機」
...何分お引き立てを――」「山木君(さん)...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...井戸の側に引き立てて...
豊島与志雄 「古井戸」
...役人に引き立てられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...引き立てられている当人を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの羽二重紋服のままに縛られて引き立てられたあいつは...
中里介山 「大菩薩峠」
...容貌(ようぼう)の劣者として暗(あん)に従妹の器量を引き立てるためではなかったろうか」お延の頭に石火(せっか)のようなこの暗示が閃(ひら)めいた時...
夏目漱石 「明暗」
...妹のピアノを引き立てるために...
野村胡堂 「楽聖物語」
...引き立てていけば...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...未熟ではあるがどうか引き立ててくれと師匠はくどくど頼んだのち...
正岡容 「小説 圓朝」
...あちらへおいであそばせ」お引き立て申して行こうとするのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...二人は小屋で引き立てられたときから...
森鴎外 「山椒大夫」
...ほかへ引き立てて行った様子もなかったから...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索