...口で求めず手で引き立てる奈々子の要求に少しもさからうことはできない...
伊藤左千夫 「奈々子」
...少し気を引き立ててやりたいものだが」そんなことを考えていた時...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...役人に引き立てられようとした彼は...
薄田泣菫 「茶話」
...そうか」府尹は捕卒に許宣を引き立てて王主人の家へ往かした...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...生徒の生涯(しょうがい)を貫ぬいてその魂を導き引き立てるような貴いありがたい影響はどこにもなくなるだろう...
寺田寅彦 「蓄音機」
...引き立てられてゆくところを...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...君がこの女を引き立ててゆく時私はその広場を通った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この男を引き立てようとした時に気がついたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...もうどうなってもわたしは知らない」お銀様はお君の手を取って引き立てるようにし...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 下」
...勿論彼女は其場に引き立てられた...
長與善郎 「青銅の基督」
...あの奥さんが始終(しじゅう)継子さんと、それからあの三好さんて方(かた)を、引き立てよう、引き立てようとして、骨を折っていらっしゃるんですもの」「ところがあのお継と来たら、また引き立たない事夥(おびただ)しいんだからな...
夏目漱石 「明暗」
...出来るだけ気を引き立てる様に気を引き立てる様にとはしながら別に立ち入った気持まで聞く様な事は仕ずに居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...やきものの白いところのつやを引き立て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...顔をことさら引き立てているように見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一際異様に引き立てていて...
夢野久作 「暗黒公使」
...この人にその場から引き立てられ連行された...
横光利一 「夜の靴」
...彼もA社の人に引き立てられ廊下の方へ出て行くところだった...
横光利一 「旅愁」
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