...引き立ててくれた平民社の先輩達には今も心から感謝せずには居れません...
石川三四郎 「浪」
...それを眞ン中に針葉樹の青さが一層に引き立ててゐる...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...再び自分といふものを引き立てることが出來た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...どうさを引き立ての新しい絹に描いてる感じは...
上村松園 「絹と紙の話と師弟の間柄の話」
...手を取って引き立てながら...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...引き立てん計りに送り出だし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...長屋の者や消火夫仲間が心配して小八の気を引き立ててやろうとした...
田中貢太郎 「立山の亡者宿」
...自分の引き立て役に純ドイツ型の椋鳥(むくどり)を連れて行く...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...表を通る俥や人の足音に耳を引き立てているようであった...
徳田秋声 「足迹」
...ジャヴェルを引き立て...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...引き立てて来たのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...もしここから引き立てられでもしたら...
久生十蘭 「魔都」
...何かにつけていまこの自分を引き立ててくれていておくんなさる文楽師匠のお名前へ...
正岡容 「小説 圓朝」
...ここまでお引き立てくださいました御好意を忘れるものでございませんが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...鴫蔵(しぎぞう)竹助の妓夫(ぎふ)が東栄を引き立てて暖簾(のれん)の奥に入る...
森鴎外 「細木香以」
...引き立てて歸しました...
森鴎外 「最後の一句」
...母親は男が捕(とら)えられ引き立てられて行くを見て...
柳田国男 「遠野物語」
...彼もA社の人に引き立てられ廊下の方へ出て行くところだった...
横光利一 「旅愁」
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