...そしてエゾから引き揚げるに当って...
高見順 「いやな感じ」
...滑車(せび)で引き揚げると...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そろそろ引き揚げる時刻だね」二人は町へ帰った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...最も成功した内在的批評も要するに自分の頭髪を掴むことによって自分を沼から引き揚げることは出来ないという宿命を有つ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...おびただしい材木をどうして引き揚げるのかと心配して見ていると轆轤(ろくろ)を使って大木をひき上げ...
中里介山 「法然行伝」
...どれも文字通りに日本の物理学界を世界的の水準まで引き揚げるのに重要な役割をしていたことは今さら述べるまでもない...
中谷宇吉郎 「文化史上の寺田寅彦先生」
...気早(きばや)な連中はもう引き揚げると見える...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...それから満潮の勢いと喞筒の力で引き揚げるのだそうだ...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...それ以前に引き揚げる必要はなからうか? それをはつきり見極めて置きたかつた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...私たちは豫定より少し早めにパリまで引き揚げることにしようかと話し合つた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...形勢がわるくなつて來たので引き揚げるのだといつてゐた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...ロンドンまで引き揚げるか...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...杵太郎さん」「ハイ」八五郎が離屋の方へ引き揚げると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...帰りには疲れて海岸から漁師に負さって引き揚げる...
山本笑月 「明治世相百話」
...時々引き揚げる網の姿も面白く...
山本笑月 「明治世相百話」
...船へ引き揚げる工風がつかなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...「おつかれでござりましょう」私邸に引き揚げると...
吉川英治 「新書太閤記」
...その上で引き揚げることにしようよ」と母が言った...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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