...作ははっきりとニイチェを引き合いに出している...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...静御前の生涯(しょうがい)について吾妻鑑(あずまかがみ)や平家物語を引き合いに出すまでもあるまい...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...なぜそうたびたび引き合いに出すんです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...それとしてよく引き合いに出されるのは...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...乾燥すると子房がはじけて種子をはじき飛ばすものの特例の一つとして Impatiens noli-tangere というものが引き合いに出ていた...
寺田寅彦 「沓掛より」
...このあいだ近所の泥溝(どぶ)に死んでいた哀れなのら猫(ねこ)の子も引き合いに出て...
寺田寅彦 「子猫」
...これらを一々引き合いに出して連句の場合に付会しようとしても...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...私がトマス・カーライルを引き合いに出したときなど...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...子供がそこへ引き合いに出されるのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...日本では台所の話がよく引き合いに出されるが...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...こんなところで引き合いに出すのは気の毒なのであるが...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...宣長先生まで引き合いに出して見たものの...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...そういう例の引き合いに出されては...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...もしもこの名が昔からの本来のものであれば何も特に『文徳実録』を引き合いに出す必要は少しも無いじゃないか...
牧野富太郎 「植物記」
...よく戦争ばかり引き合いに出すようですがなにしろ今夜のこの場面だからだとおぼしめしてください...
正岡容 「初看板」
...あの子の姉に相談してみましょう」その人が思わず引き合いに出されたことだけででも源氏の胸は鳴った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女王様のことに私などを引き合いに出して言わないでね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の友人をもアウルス・ゲリウスやマクロビウスと同じ程度に引き合いに出す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索