...あとの事はわたしどもがたしかに引き受けたから心配は無用にして...
有島武郎 「或る女」
...早月(さつき)さんはわしが引き受けた」と不敵な微笑を浮かべながら...
有島武郎 「或る女」
...それを引き受けた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...父の実家が、さちよの一身と財産の保護を、引き受けた...
太宰治 「火の鳥」
...婚禮の冠を捧げもつ役を引き受けたものです...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...労働者のあらゆる集会をこちらのアジプロの機会として掴えなくてはならない――だから松枝は演説の事を引き受けた...
戸田豊子 「鋳物工場」
...謡いましょうと引き受けた...
夏目漱石 「永日小品」
...僕が先生に逢(お)うてよく話してやろう」浅井君は茶漬を掻(か)き込(こ)むように容易(たやす)く引き受けた...
夏目漱石 「虞美人草」
...しかしそれは歴乎(れっき)とした謡手が本気に各自の役を引き受けた場合で...
夏目漱石 「行人」
...吾身(わがみ)一人で引き受けた訳になる...
夏目漱石 「坑夫」
...同紙に自説を発表すべしと云う条件で引き受けた上...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...けっしてなんの準備もなしでこの地位を引き受けたわけではなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...吉里さんの方は僕が引き受けた...
広津柳浪 「今戸心中」
...もし仕事を引き受けたいなら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...お國の臨終の時に三人の子供の養育は私が頼まれて生命にかけて引き受けたのだもの...
正宗白鳥 「孫だち」
...自分で診療を引き受けたのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...いわゆる「お店(たな)物」仕事をこれまで引き受けた例しがなかった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...その仕事を引き受けたJ・I・Cの首脳者とが...
夢野久作 「暗黒公使」
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