...この勝負は明かに引き分けとなったらしい...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...彼等は引き分けられて退く...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...この二人で兩方を引き分けた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...けれど私は引き分けられてからも...
上田広 「指導物語」
...熱心にも程がある度が過ぎては体に毒だからと宥(なだ)めるようにして二人を引き分けた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...衛士(えじ)だか行司だかが飛び出して来て引き分け引き止める...
寺田寅彦 「田園雑感」
...簡単に引き分けられっぱなしになっている...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...これは両方を散らさぬ先に引き分けるが上分別(じょうふんべつ)とは思い浮んだけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...どう手を付けて引き分けていいか分らない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...無理に引き分けようとする途端(とたん)にだれか知らないが...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...」クナアクは二人を引き分けた上...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...「わあん! わあん!」「ひい、ひい、ひい!」と、引き分けられて、泣きわめく、女房、乳母!主人は主人で怒号している...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...断然お引き分けになろうとするお考えらしいのを見まして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いずれそうした日のなければならない母と子が今のように引き分けられていることを明石夫人は悲しんでいるであろうし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...負けるくせに辛抱づよく闘ふ鉄は引き分けてやつても戦ひを挑んできかなかつた...
室生犀星 「鉄の死」
...互ひ互ひを一層はやく引き分けるのを待つてゐる間...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...引き分ける潮どきばかりうかがっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...長い垂れ幕もまた静かに引き分けられた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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