...この勝負は明かに引き分けとなったらしい...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この二人で兩方を引き分けた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...けれど私は引き分けられてからも...
上田広 「指導物語」
...熱心にも程がある度が過ぎては体に毒だからと宥(なだ)めるようにして二人を引き分けた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...これは両方を散らさぬ先に引き分けるが上分別(じょうふんべつ)とは思い浮んだけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで一旦引き分けて中入り(アントラクト)になった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...私たちは、引き分けられた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...引き分けにすべきだと賭け手たちが言い出し...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...」クナアクは二人を引き分けた上...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...「わあん! わあん!」「ひい、ひい、ひい!」と、引き分けられて、泣きわめく、女房、乳母!主人は主人で怒号している...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...上下にと引き分けられた厚い唇の間から非常に大きく乱杭な歯と細ー長い列とが現われて消えた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...冷たい手に引き分けられてしまった少年の日の恋の思い出を語っていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...負けるくせに辛抱づよく闘ふ鉄は引き分けてやつても戦ひを挑んできかなかつた...
室生犀星 「鉄の死」
...互ひ互ひを一層はやく引き分けるのを待つてゐる間...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...引き分ける潮どきばかりうかがっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...すぐに宮内が馳(か)けつけて引き分けてくれたからこそ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ルパンが飛びかかって二人を引き分けようとする時...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...長い垂れ幕もまた静かに引き分けられた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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