...膝から引き上げた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...富田三氏及び他の部員全部が引き上げた...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...朝食を済ますとこの土地を引き上げる迄にもう一度単身で昨日の丘へ出掛けて行った...
大阪圭吉 「花束の虫」
...やがて主僧は庫裡(くり)に引き上げたが...
田山花袋 「田舎教師」
...「静かにお帰りください」で引き上げる狩人(かりうど)たちのスローモーションは少し薬がきき過ぎた形である...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...それもすっかり引き上げられたらしい...
豊島与志雄 「崖下の池」
...引き上げる時に、ばちばちっとはねるのは、鮒や鯉や鮠だ...
豊島与志雄 「霧の中」
...そしてまたソリを遠くへ引き上げました...
豊島与志雄 「旅だち」
...今のうちあの借家(しゃくや)を引き上げて...
夏目漱石 「門」
...そのお嬢さんだけ先きに女中を連れてお引き上げになって行きましたが...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...女中の一人が兄貴にけんかをふっかけさせて引き上げるという次第で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...六月に伊木は勇戦義戦の両隊を纏(まと)めて岡山に引き上げた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...それを湯に入れて煮て引き上げて食ったのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...格別これを奇貨として引き上げようとした地主はなかったらしい...
柳田国男 「雪国の春」
...銅鈴が鳴ったら上から綱を引き上げてやる」「合点だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それをまた悠々と引き上げる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...昼飯のために夢殿の南の宿屋に引き上げたときには...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...アディル・シャーの軍隊は市民に抵抗するなと云い置いて町から引き上げた...
和辻哲郎 「鎖国」
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