...それが今はどうだろう? まるで自分の体を引きずるようにして行くのだ...
伊藤野枝 「わがまま」
...両足を引きずるようにして...
大杉栄 「続獄中記」
...足を引きずるようにして...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...革紐で縛った古行李を引きずるように提げている...
林不忘 「安重根」
...彼の手を引きずる様にして越えようとする...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...引きずるような足音が彼の室に忍び込んできた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鉄砲を引きずるように持ち...
直木三十五 「南国太平記」
...壁際に身を引きずると共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は重くなつた足を引きずるやうに昇つて行つた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...一晩ぢゆうかけつぱなしの扇風機が動力が弱いせゐか空罐を引きずるやうな音をたてて鈍くまはつてゐた...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...脚は引きずるだけの者...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...お黒さんはお母さんの着物を引きずる程長く着て...
村山籌子 「お猫さん」
... ふくろを なかば 引きずるように かかえていて 時には 草に どしんどしんと 当たることも...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...足引きずる山路にかかりて後は人にも逢わず家もなし...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...でも親方を引きずるようにしたのはわたしであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...拭く間ももどかしくお久美さんを引きずる様にして障子の中に入れると...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...姉娘は足を引きずるようにして歩いているが...
森鴎外 「山椒大夫」
...足に引きずる草履(ぞうり)と見たれば...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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