...七段目で一桁下つて引いてあるが...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...やうやく手を引いて路へ出しますとまだよろよろして病人のやうでした...
江南文三 「佐渡が島から」
...大根を間引いて漬けた...
種田山頭火 「行乞記」
...更に上方になだらかな裾を引いてゐる休火山の中腹のあたりまで...
田畑修一郎 「南方」
...さもなければ引いて行つて呉れない...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...あいつがこのたびの事件に有力な筋を引いているように思われてならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから暫く声を引いて泣きつづけたのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...闇の中に尾を引いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とうとう風邪を引いてしまった...
松濤明 「一ノ倉沢南稜」
...山岡明阿の『類聚名物考』一七六に引いて...
南方熊楠 「十二支考」
...そうだたいがいの人が戦争中それぞれの形で最低の抵抗線をどこに引いて...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...袴野はすて姫の手を引いて洞窟にはいって行こうとするが...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...いづれも原文が引いてあるが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして今再びこれを引いて煩を憚らない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あの男にそっくりな小さな男の子の手を引いて...
山川方夫 「歪んだ窓」
...暴民の背後で糸を引いている怪物だと...
吉川英治 「私本太平記」
...が、堺のうごきから察するに、正成は、先帝の龍駕(りょうが)を奪うにも、しょせん、都附近では、事成りがたしと見て、遠く護送使の列が、備後(びんご)、美作(みまさか)の山中の行旅へかかる日、その願望を遂げんとするのではありますまいか」「む! その手はあるな」「されば、先帝の隠岐送りも、行く先、すこぶる危ないもので、おそらく、児島高徳の一類に楠木の与党も交(ま)じって、その途上に、手ぐすね引いて、おろうかと観(み)られまする」「右馬介...
吉川英治 「私本太平記」
...もし綱を引いても...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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