...看督長はたちまち弓をすてて...
芥川龍之介 「邪宗門」
...身体を弓のように反(そ)らせて...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...たまたまわたしは虹の弓形の付け根に立った...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...後者は馬琴の『弓張月』に見ゆるものにして...
高木敏雄 「比較神話学」
...これから弓に行くんだ...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...銀弓のアポローン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...五区(ごく)の揚弓店(ようきゅうてん)の汚(きたな)らしい裏手がつづいて見える...
永井荷風 「すみだ川」
...弓を手にして可なり...
中島敦 「弟子」
...――第一に余が楊弓で眼を射られた時...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お駒は?」「お隣で弓が始まると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...弓矢を持たせて見張りの櫓門へ追いあげた...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...歌人には岸本弓弦(ゆづる)がある...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...甲斐は弓のつくろいをしていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「今年になってからは、甲府城の武具更新の名目で、多くの銅鉄や、必要な資材、工匠がたくさん江戸から送られています、そして甲府では、殺生禁断の法に乗じて、領内の住民から弓矢、猟銃を押収し、馬を集め、穀物の貯蔵をいそいでいる、とのことです」「――たしかに」権之丞は唾をのんだ、「御領内から、弓矢、猟銃を、お取上げになっていることは、事実でございます、また、たてがみを切るな、という御法令に反したかどで、そんなことのない馬までが、お城へもってゆかれる例も、少なくはないと聞きます、しかし、それがそのような企みのためだ、などとは、私にはとうてい信じられません」「算法家は六七十年もさきの、日蝕(にっしょく)を数えだすことができるそうです、けれどもそういう算術を知らぬ者は、その日その刻が来るまでは、決して信じはしないでしょう」「それで比女さまは、そのような無謀な企てにお加わりなさる、おつもりでございますか」「加わるのではない、登世が采配(さいはい)を振るのです、御再興の兵を挙げるとき、主将はみどう家に定っています」「そして、もはや、それはぬきさしならぬところまで、……」「あと五日、七夕会のときに」登世はものに憑(つ)かれたような眼で、じっと空間を見あげた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...弓に鍛えをあらわした諸将を一列に招き呼んで...
吉川英治 「三国志」
...見れば、暁風あざやかに魏の右将軍徐晃の旗が壕(ほり)近くに見えたので、「や、や、いつの間に」と、弓をとって、その旗の下に見える大将へひょうと一矢を射た...
吉川英治 「三国志」
...弓は持たなかったはず...
吉川英治 「私本太平記」
...世の中は弓矢ばかりで廻っちゃいないぞ...
吉川英治 「源頼朝」
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