...弓に矢を番(つが)へながら...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...武芸の方は、弓術が四家、剣術が三家、槍術が三家、馬術が一家、柔術が一家で、これだけ明教館に附属した所に設けられて、各指南した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...しかし幸か不幸かいまだ全く文明化せられざる今日においてはかかる裏長屋の路地内(ろじうち)には時として巫女(いちこ)が梓弓(あずさゆみ)の歌も聞かれる...
永井荷風 「日和下駄」
...お町さん」「本當にお怪我? 人にどうかされたのではない? 勝造さん」「楊弓で眼を射られなすつたのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...楊弓場などのあつた時代ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「弓、お弓はいるか」「ハ、ハイ」少しあわてて飛んで出たのは、お弓といって十九の娘...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お弓はいそいそと番屋の中へ案内されて行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銀次はお弓を手に入れたかったのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...弓を手に持ちいる...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...『弓馬秘伝聞書』に祝言(しゅうげん)の供に猿皮の空穂(うつぼ)を忌む...
南方熊楠 「十二支考」
...弓と剣と楯とを持った訶和郎(かわろ)の姿も混っていた...
横光利一 「日輪」
...」彼は楯と弓とを投げ捨てて父の傍へ馳(か)け寄(よ)った...
横光利一 「日輪」
...人見新助に弓持たせて...
吉川英治 「私本太平記」
...それにひきかえて蔦之助(つたのすけ)の射(い)た妻羽白(つまはじろ)の矢(や)は弓勢(ゆんぜい)が弱(よわ)かったため...
吉川英治 「神州天馬侠」
...弓の直し――」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...どういうことだ、語って聞かせい」「――では、申し上げてしまいますが、実は、われわれどもは年久しく、海浪人(わだつみろうにん)の身にござりまして、かような窮屈な武家奉公は、去(い)ぬる天正五年、信長公より勢州の九鬼右馬允(うまのすけ)殿に仰せ付けられ、織田家の水軍というものが組織されました折に、初めて九鬼殿に呼ばれて召し抱えられたもので、その前は、弓矢を持ち、海上往来はいたしおりましても、武家奉公というものは一向に存じない者にござります」「そう詫び入らんでもよい...
吉川英治 「新書太閤記」
...弓勢(ゆんぜい)というよりは気魄(きはく)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...「じゃあ、舞うて見せい」「舞うのは嫌、胡弓か、箏(こと)なら弾(ひ)いてもよいけれど」「それもよかろう」「叔父さま、謡(うた)うんですよ、きっと」「おう、謡うとも」慈円が、まじめくさって、胸をのばすと、兼実も、女房たちも、笑いをこらえている...
吉川英治 「親鸞」
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