...古來弑逆罪に對する訴訟は普通裁判所の外上院に於ても特別權限として之を審問裁判したる事例の存するを見る...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...信長の本能寺に弑(しい)せらるゝ...
石橋忍月 「罪過論」
...このお幼い将軍家を弑し奉らんと計つた時には...
太宰治 「右大臣実朝」
...悲憤に耐へず鋭利なる刄に父を弑せんと念ぜる折に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「弑虐人(しいぎゃくにん)ら(訳者注 ルイ十六世を処刑せし国約議会員ら)は実に恐ろしい者どもだ!」とアンジョーラは言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...弑逆も殆んどなくなつた事は宋以後の歴史は其然るを證明する...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...晉の趙盾が靈公を弑せる事の傳は...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...フランス革命には、弑逆、屠殺、反噬、裏切、暗殺、欺騙、賄賂、恐喝、その他、人間のあらゆる卑怯な振舞いと残虐行為の最高の模範が示されているが、タンプルの古塔の中で行なわれた幼児虐待はその尤たるものであった...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...上述の月氏国王が謀を馬に洩らして弑(しい)に遭ったり...
南方熊楠 「十二支考」
...天正十三年千葉新介が小姓に弑せられたは屁を咎めしに由り...
南方熊楠 「十二支考」
...ネロ帝はその生母を愛して後これを弑(しい)し...
南方熊楠 「十二支考」
...君父を弑(しい)したとか...
南方熊楠 「十二支考」
...臣下たる身分にして君主を弑逆せんとするは...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...これは弑逆(しぎゃく)の大罪だぞ」「いや...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...将軍義輝公を弑逆(しいぎゃく)し奉った折なども...
吉川英治 「剣の四君子」
...天子を弑(しい)し...
吉川英治 「三国志」
...彼の如き弑逆(しぎゃく)の大罪を...
吉川英治 「三国志」
...一令いつでも弑逆(しいぎゃく)したてまつるための支度であるまいか」「それはあり得る」分別派もそれはみとめて...
吉川英治 「私本太平記」
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