...弐唱 段数漸減(ぜんげん)の法だんだん下に落ちて行く...
太宰治 「二十世紀旗手」
...今日の行乞所得銭 六十八銭合計金九十弐銭米 一升一合今日の買物種生薑 百匁七銭一金十五銭胡瓜苗六本五銭...
種田山頭火 「行乞記」
...Sさんの奥さんに壱円五十銭借りて(売るべく持つてゐた本弐冊をあづけて)...
種田山頭火 「其中日記」
...但(ただ)し賞与なかりし者は金弐円也とあった...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...一升弐百円だつて言ふぢやないか...
永井荷風 「買出し」
...陵に先立って出塞(しゅっさい)して功のなかった弐師将軍を陥(おとしい)れんがためであると言う者も出てきた...
中島敦 「李陵」
...弐拾七円八拾銭なんて...
林芙美子 「朝夕」
...壱円弐拾六銭 残金...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...寛文二年板『為愚痴(いぐち)物語』六に秀吉公の時、千石少弐なる人、「万(よろず)の道にさし出で、人も許さぬ公儀才覚立てして差してもなき事をも事あり顔にもてなし、親しき朋友と寄り合い打ち頷(うなず)き呟(つぶや)きなどする事を好めり、さればその頃世人のさようの振る舞いする人をば千石少弐を略して千少もの、千少事などいいて上下笑い草となせり、それを今の代までも言い伝えたり、昔より言い伝えたる詞(ことば)に、文字にも当らず義理にもあらず、何とも知れざる詞多し、皆この類にてやあらまし、また僭上は古き字なり」と記す...
南方熊楠 「十二支考」
...鉱物質弐割一分二厘にて多量の沃度(ようど)を含む...
村井弦斎 「食道楽」
...右方は大弐(だいに)の典侍...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姫君を大弐(だいに)の奥様でなければ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...琵琶の音はすなわち大弐の所在(ありか)の手引きではないか...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...待て」大弐の声がした...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...大弐を逃すな」と叫んで詰寄った...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...少弐、大友、島津をはじめ鎮西の諸豪はみなもう駒をつないでいる風だった...
吉川英治 「私本太平記」
...江戸表の大弐(だいに)などもしきりに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...過ちを弐(ふた)たびせざりしが...
和辻哲郎 「孔子」
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