...今の次官よりも重く見られた文部権(ごん)大書記官の栄位を弊履の如く一蹴(いっしゅう)して野に下り...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...自分はこのような得意を捨てるに弊履の如くあれと店員に命じておくのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...故に彼は之を棄つること弊履の如く夫れ輕かりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...故に彼は之を棄つること弊履の如く夫れ軽かりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...陸軍少佐の職を弊履の如く捨てた...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...社会理想に燃えてその富を弊履の如く捨てることを書いた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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