...この通弊は単に画のみの問題でなく...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...一夫多妻の宿弊滔々(とうとう)たる時に...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...自分はこのような得意を捨てるに弊履の如くあれと店員に命じておくのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...舊弊な家庭の老夫人とか...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...さうした弊が多かつた...
田山録弥 「小説新論」
...ともかくも現在の日刊新聞の短所と悪弊をなるべく除去して...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...弊害もあれば、またそれからうくる利益もあるように思う...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...大抵の場合文学的表象と文学に於ける範疇とが一緒にされているのは必ずしも無理からぬ弊害だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...○客あり来って頻にわが邦家族制度の弊を論ず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...生活の余暇に出来る――といつて語弊があるならば...
中原中也 「新短歌に就いて」
...国家から見ても弊害の多いのは知れている...
夏目漱石 「博士問題の成行」
......
仁科芳雄 「株式會社科學研究所の使命」
...旧弊なれどお月見の真似事に団子(いしいし)をこしらへてお月様にお備へ申せし...
樋口一葉 「十三夜」
...この弊を除くの一事は...
福沢諭吉 「学校の説」
...此惡弊が暫時(ざんじ)も君側を離れぬ新參十太夫の勤振と連係してゐることは...
森鴎外 「栗山大膳」
...けれど、たちまち、琴や小唄の稽古所、しもたやの貸二階、寺院、寺やしき、果ては、旗本の邸内までが、人肉の市になり、弊害は、なおひどく、病毒や犯罪のあり方も、陰性の度を加えるばかりだった...
吉川英治 「大岡越前」
...近世に例をとると、濱口内閣が節約令を出し、農村の疲弊、都市消費の節約を叫んでゐた時分には、二宮尊徳が喚び返され、尊徳精神があの二、三年風靡したのであつた...
吉川英治 「折々の記」
...もしそういう人間の堕ち入り易い病弊(びょうへい)の産褥(さんじょく)のようなものであったら...
吉川英治 「親鸞」
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