...これわが国人の通弊(つうへい)である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...そうしてその余弊は仏師の堕落となり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...思想が犯す浮き上りの弊害...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...道徳というと色々語弊があるが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...大抵の場合文学的表象と文学に於ける範疇とが一緒にされているのは必ずしも無理からぬ弊害だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...実に今の批評家の通弊に非ずや...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...此れより生じたる党弊を革むるを趣旨としたるに在り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の主要の目的実に既成政党の陋弊を刷新するに在るとに依りて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...驀地に其の外形の儀式文爲を是れ整ふるの弊は免れざる所なりしと雖も...
内藤湖南 「學變臆説」
...別段(べつだん)に認(みと)むべき弊害(へいがい)が伴(ともな)ふのでもないのであつた...
長塚節 「土」
...ひとびとは何故にあの舊弊な迷信からのがれることはできないのか...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...葬儀万般弊社が取りはからいまして...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...その人民の貧富不平均の弊をも兼ねてこれに倣うべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...過食はその弊害なり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...一体の人生観という奴が私にゃ然う思えるんだよ……思えると云うと語弊があるが...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...当時の文化のうちに浸潤した修辞学に伴う種々の弊害を洞見し...
三木清 「解釈学と修辞学」
...お前とAとの關係――關係といふのに語弊があれば...
水野仙子 「道」
...かかる事よりこの弊風ついに亡びた(一八一九年板コラン・ド・ブランシーの『封建事彙』一巻一七三頁)...
南方熊楠 「十二支考」
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