...しかしその余弊は子規居士以後の発句の調べを粗雑にした...
芥川龍之介 「発句私見」
...○ 分業と農業尚ほ大機械工業に於ける分業制の弊に就ても...
石川三四郎 「社会的分業論」
...それはどうも先刻成瀬君が歎息をせらるる通りの風俗、実に恐るべき風俗に導かれて、そうしてマ一つの弊害は、早婚の弊、これは実に怖ろしい...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...さなくば投機的の暴利を貪(むさぼ)り望むが如き悪弊を脱して盛んに新方面に活動してもらいたい...
大隈重信 「青年の新活動方面」
...ブルジョアジー自身にとっては全く思いも及ばなかったアブノルマルな弊害に外ならないだろう...
戸坂潤 「技術の哲学」
...正に国力の疲弊だろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...藩閥の情弊に拘泥して改善の實蹟なきを責め...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これ請け負い者の弊風なり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...専制時代の疲弊堕落せる平民の生活を窺(うかが)ひ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...そうしてその弊に陥(おちい)って悟らずにいる事があります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...また自然主義の道徳の弊が顕著になって人心がようやく厭気(いやけ)に襲(おそ)われるとまた浪漫主義の道徳が反動として起るのは当然の理であります...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...旧弊な由紀子の両親の気に入らず...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...徳川政府の門閥圧制を厭うて其悪弊を矯(た)めんとし...
福沢諭吉 「女大学評論」
...また今日いはゆる家元なるものが維新後扶持(ふち)を失ふたがために生計の道に窮して種々の悪弊を作り出した事も少くはないのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...……小父さんは旧弊だからなあ...
三好十郎 「おスミの持参金」
...僕がよく解るように血族結婚の弊害とお登和嬢の事とを書いて送ったから父は必ず賛成するに違いない...
村井弦斎 「食道楽」
...先づ従来の弊政を矯(た)め...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...ひどい惡弊も生じ...
吉川英治 「折々の記」
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