...語弊(ごへい)があるかも知れない...
芥川龍之介 「羅生門」
...一度最大方針が国民に理解せられたならばたちまち数十年の弊風を一掃して...
石原莞爾 「戦争史大観」
...然(しか)るに世に俗弊は多い...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...もしくは儒教の意味から起るところの女を苦しめるという弊(へい)を盛んに防いだ...
大隈重信 「女子教育の目的」
...これ教育の弊がついにそういう工合にしたのである...
大隈重信 「女子教育の目的」
...西洋の文明――高度なる文明に接触して多年の宿弊を一掃しようと志したので起ったのだと思う...
大隈重信 「日支親善策如何」
...従て詩人の玩弄物となるの弊なきに非ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...中には、思想化されたやうなところもないではないけれど、それはその弊で、実際は飽まで具象的に心を描き出さうとしてゐますからな』『さうですかな』かう言つて、その人は深くかんがへるやうな表情をした...
田山録弥 「新しい生」
...高慢であつたゞけに卑屈や軽薄の弊はなく...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...而して懷疑論者の排哲學の聲も亦此弊に對する矯激の聲である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...特に党争の結果個人的取引及び個人的交際までも其の余累を及ぼすの弊害あるを見るに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「私は旧弊なことを考えたものです...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...例へば日露戰爭の當時世界の同情を引く爲めには外國に向つて妙に取り立てゝ日本の軍人中にもクリスト信者の多い事を申譯らしく廣告しながら外に見えない處では依然として舊弊を固持しやうとして居る...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...したがって山水によって画を愛するの弊(へい)はあったろうが...
夏目漱石 「思い出す事など」
...今日は學問の弊として...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...まったく虚飾をもって人に交わるの弊あらん」と...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ですがこれは官尊民卑の余弊(よへい)とも云いましょうか...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...妙な迷信や混信の弊もそこに生じましょう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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