...またこの弊に打克つことが出来ないような国民ならば...
大隈重信 「選挙人に与う」
...四 〔選挙の弊と国民の政治思想〕選挙の弊を救うにはある程度まで選挙権を拡張するということも必要である...
大隈重信 「選挙人に与う」
...総べて他の方面が疲弊し...
丘浅次郎 「人類の将来」
...旧弊を打破し大いに世界の新知識を採り...
太宰治 「惜別」
...たとえばほんとうに有益なまとまった書物でも熟読しようというような熱心と気力を失わせるような弊がありはしまいか...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...病弊は作者の態度そのものにある...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...この弊を救うためで...
夏目漱石 「創作家の態度」
...国家から見ても弊害の多いのは知れている...
夏目漱石 「博士問題の成行」
...その弊を矯(たむ)るによしなし...
福沢諭吉 「徳育如何」
...これではいささか金儲けの学問と聞える弊(へい)があるとて...
穂積陳重 「法窓夜話」
...この老人崇拝の弊を改めねば歌は進歩不可致(いたすべからず)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...飛んでもない歌をうなり出すやうな弊害を生ぜざるか...
正岡子規 「人々に答ふ」
...これも亦今の批評家の弊を撓むる論なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...難多く弊多く力足らず...
柳宗悦 「民藝四十年」
...しかし家元の封建性の弊を指摘してあるので...
柳宗悦 「四十年の回想」
...この悪弊は打破できないのであって...
柳田国男 「故郷七十年」
...決して迷信とか旧弊といって排斥すべきものではないのである...
夢野久作 「暗黒公使」
...けれど、たちまち、琴や小唄の稽古所、しもたやの貸二階、寺院、寺やしき、果ては、旗本の邸内までが、人肉の市になり、弊害は、なおひどく、病毒や犯罪のあり方も、陰性の度を加えるばかりだった...
吉川英治 「大岡越前」
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