...合衆国でさえも少しくその時代の要求に応じないというためにその弊害が出来て来た...
大隈重信 「女子教育の目的」
...直ちにこれに走ってこれのみに偏するごとき弊を避けることもできよう...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...語弊ある文字を用いずして「天地初発之時」の六字を以て...
高木敏雄 「比較神話学」
...本来不合理的な人間生活を合理化する弊は...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...資本主義の如きものの弊害は云うまでもなく良くないものであり...
戸坂潤 「読書法」
...古來多數の哲學者は此弊に陷つて居る...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...陸軍少佐の職を弊履の如く捨てた...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...疲弊したるものは死を選ぶ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...官吏が横暴に額をきめる弊がありまして...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...私は「科学尊重」の弊風を算え上げたいと思う...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...それと同じ頃には又「現今家族制度の弊など論ず」「楠病院なる楠目氏を訪ふ 手術後経過よしとなり弟君も来れり...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...しかもほとんど偶然に出現した人間の作そのものを全(まった)き成体で取り崩(くず)す事のできないものと見傚(みな)した上でその特色の著るしきものだけに何主義の名をもってする弊であります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...弊社は金が必要だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...縁語を多く用うるは和歌の弊なり...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...此惡弊が暫時(ざんじ)も君側を離れぬ新參十太夫の勤振と連係してゐることは...
森鴎外 「栗山大膳」
...「高い」といっては語弊があるなら...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...廉価は意識の弊を招かないからです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...文化の中央集權的病弊は...
吉川英治 「折々の記」
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