...僕がこんな饒舌を弄する気になつたのもその為だ...
芥川龍之介 「芸術その他」
...かの徒(いたず)らに暗中に摸索し神学的虚構物につきて好事的詭弁を弄するが如きは...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...明治十五年大学予備門に入るに及び大学の学風に薫化せられて眼界の頓に開展するを覚え知識的興味は多様となりたるも化学に対する執着は変ることなく寄宿舎に於ても試験管を弄するを止めざりき...
池田菊苗 「「味の素」発明の動機」
...何者かが人を愚弄するために...
田中貢太郎 「女賊記」
...自分を嘲弄するに相違ない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼の千金棄擲解語の花を弄するものと得失孰れぞやと要するに伊藤侯の風流は東洋的にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...主人が羅甸語(ラテンご)を弄する類(たぐい)と同じ綱目(こうもく)に入るべき事項となる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...長い間からかって翻弄する...
野上豊一郎 「闘牛」
...彼女に男を飜弄する腕ありと信ずるは...
浜尾四郎 「死者の権利」
...小細工を弄する時ではない...
葉山嘉樹 「遺言文学」
...いろんなくだらない駄弁を弄するのが死ぬほど楽しみだつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...松王 多言を弄するは...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...詭弁を弄すると人は云はう...
北條民雄 「孤独のことなど」
...飢餓について空論を弄することだってあるのです...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...」「……」「僕は冗らない駄辯を弄するやうであるが...
室生犀星 「帆の世界」
...種々(しゆ/″\)の楽器を弄することが上手なので...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...飜弄するために書いた無意味な漫文とも考えられるという...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ただの南洋土人の玩弄する...
横光利一 「旅愁」
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