...十二本継の竿を弄して...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...いやに辞を弄して自分の意地きたないところを弁解これ努めているようだが...
谷譲次 「踊る地平線」
...狡獪の策を弄して勇猛の將ヘクト,ルを退けて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...文學雜誌新潮は森先生の小説に對していつも卑陋なる言辭を弄して惡罵するを常としてゐた...
永井荷風 「森先生の事」
...駄弁を弄していた...
火野葦平 「花と龍」
...且つまた詭弁を弄して青年の思想を惑乱する者である...
穂積陳重 「法窓夜話」
...策を弄して、このヤマで十万ポンド儲けてやる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...漸く彼は奇智を弄して...
牧野信一 「凩日記」
...様々に弁舌を弄して強談判を持ちかけてゐるのですが...
牧野信一 「捜語」
...聞くに忍びないやうな卑猥な言辞を弄して通りがかりの娘などをからかつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...何か私の姿を嘲弄してゐるらしくも思はれた...
牧野信一 「病状」
...さてはあられもない卑猥な言辞を弄して...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...はじめ一つ鞠の曲などを弄してゐたのが...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...また私がイコジになって逆説を弄してるようにとれたかも知れない...
三好十郎 「絵画について」
...それがとうてい下等な昆蟲でも翻弄してゐるやうに...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...何も誰かがわざ/\手段を弄してそれを早めたと見なくてはならぬことは無い...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...さんざっぱらわれわれを愚弄して...
山本周五郎 「半之助祝言」
...もしくは人像に類せる物体を飜弄して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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