...多くの象を弁別する事が出来る様になつた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...」自分の食物の真の味を弁別する者は決して貪食漢ではありえないし...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それと日本の現実の状態とを弁別することなしに...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...それが死んだねずみであるか石塊であるかを弁別する事には少なくもその長さの十分一すなわち〇・五ミクロン程度の尺度で測られるような形態の異同を判断することが必要であると思われる...
寺田寅彦 「とんびと油揚」
...彼らにものの形状を弁別する能力のあるためだということが書いてあった...
寺田寅彦 「破片」
...具体的内容と暗示的内容とを弁別するのは...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...人間を弁別する特殊な眼が働くというのは...
豊島与志雄 「文学以前」
...政府はその真偽を弁別するに苦しみ...
新渡戸稲造 「自警録」
...「支那人は個人の名称を弁別する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...故に自ら善悪邪正を弁別することが出来る...
穂積陳重 「法窓夜話」
...土地に用いられた勤労を特別に他から弁別する剰余生産物の基礎たるものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...真の良心――即ち国家と演劇芸術の本質に対する忠誠――そのための良き事と悪しき事を弁別するばかりで無く...
三好十郎 「俳優への手紙」
...「もろもろの不徳を弁別するのがその主要な務めである」と言わなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さもさも物体の特性を弁別する才能を欠く者のごとく批評せらるるに至ったのは是非もなき次第である...
柳田國男 「地名の研究」
...同年輩の若者を弁別することができなくなりました...
柳田國男 「名字の話」
...その誤解誇張を弁別する必要があるのはもちろんである...
柳田国男 「山の人生」
...鼻緒の色によって贈りぬしを弁別するばかりでなく...
山本周五郎 「青べか物語」
...子供には初茸の味と毒茸の味とを直接に弁別するような価値感は存せぬのである...
和辻哲郎 「茸狩り」
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